予想外の反応 ページ41
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『な、何を急に言い出すと思ったら…、そんなわけ無いじゃないですか。私たちは至って普通の兄妹ですよ?』
「そうかよ。じゃあ聞くが、兄妹は普通ベッドに“あんなもの”を堂々と置いているのか?」
“あんなもの”と言われてもいまいちピンとこず、首を傾げてしばらく考えてみたが…さっぱり思い浮かばない。
『あの、土方さん。私たちは普通の兄妹なんです。変な言いがかりはやめましょう?』
「まーだ言い訳すんのか、総悟をベッドに運んだときに偶然みちまったんだよ。左側のベッドデスクに置いてある…その、」
何かを濁すような発言を聞くと、ようやく事が理解できた私は、一瞬で頭が真っ白になるのに加え、この世の全てが終わったような表情をしているであろう…
そう、土方さんが言葉を濁していた正体は…避妊用具なのであったから_______
「やっと白状する気になったか。お前ら、本当は隠れて付き合ってんだろ。」
『…幻滅しました?引きますよね、普通。結ばれてはいけないもの同士がこうして思い合っているなんて…、それに、たくさんの方に嘘までついて。』
ここまでバレてしまっているのなら、もう隠しても無駄である。
けれど、兄妹関係を唯一知っている土方さんにバレたことが不幸中の幸いといったことなのか…
「いや、俺は安心したよ。」
『…安心?』
予想にもしなかった反応に驚きを隠せずにいると、再び話を続けた。
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内藤。 - いつもドキドキしながら見てます!最高です! (2021年7月15日 23時) (レス) id: c44f8901d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お砂糖 | 作成日時:2021年3月2日 0時