朝日 ページ35
ーーーーー
朝日がカーテンの隙間から差し込み、まだ寝ている私たちのベッドに日差しが差し込むと、私はその眩しさで目を覚ました。
まだ寝ぼけていたが、自分が服を着ていないこと、そして背後で私を抱き寄せている“彼”も裸であることから、昨日あった出来事は現実なのだと実感した。
『…んっ、取れない』
ベッドの下に落ちてしまっている下着を取ろうと、腕を精一杯伸ばしてみるが、なかなか届く距離にはなかった。それもそのはず…
『起きちゃうかな…』
総悟が腰から手を離そうとしないのである。いわゆる抱き枕状態にされているわけで…
まだ朝も早いため、起こさないようにそっと腕を退けてみようと試みたが、無理だった。
「…ん、はよ。随分早ェお目覚めだな」
『総悟、おはよ。起こしちゃってごめんね』
後ろを振り返ると、まだ眠そうに目を擦っている総悟がいて、寝ぼけながらも私を見つめる目はとても優しく感じた。
「二度寝するかィ?それともこれからもう一戦…」
『い、いい!結構です!もうちょっと寝てよう?せめて下着を取りたいんだけど…』
腰から離れない腕を退けてもらおうと聞いて見たが、その腕はさらに力を強め、お互いの肌と肌がしっかりと密着する距離までに近づけられた。
ーーーーー
137人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
内藤。 - いつもドキドキしながら見てます!最高です! (2021年7月15日 23時) (レス) id: c44f8901d7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:お砂糖 | 作成日時:2021年3月2日 0時