まふまふの幼馴染のTwitter Part2

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Aとの通話の途中、第3者の介入があった

『私急いでるので……！』

『逃げないでよ
俺は君のことがただ好きなだけなんだから……！』

｢A！
とにかくなるべく人通りの多い場所に逃げて！｣

『あ、ゆきちゃん待ってよ
逃げないで』

地面を蹴る音と同時におそらくストーカーだと思われる男の声が遠ざかって行く

『ねぇまふ、合言葉覚えてるよね……？』

走りながらだからなのか不安からなのかはよく分からないけど震えたAの声

合言葉っていうのは、それを伝えるだけで助けを求めていることが伝わるように決めた、僕とAだけの秘密の言葉

｢もちろん覚えてるよ｣

『よかった……

場所はそうだね
よく行くショッピングセンターの近くの公園にしよう

そこなら多分人目につきやすいから無理やり連れて行かれそうになることはないと思う……』

｢なるべく早く行くから無理はしないでね！｣

『トロロアオイで待ってる』

｢うん！｣

トロロアオイ、僕たちの合言葉

花言葉は“あなたを信じる”

花が好きなAらしい合言葉だよね

Aの指定した場所は打ち合わせをしていたこの場所からもそう遠くない

｢まふ、なんかあった？｣

｢実はAがストーカーに追われてるっぽくて……｣

きっと険しい顔をしていたであろう僕に問いかけてきたそらるさんに答えると、一緒に打ち合わせをしていたうらたさんとさかたんも集まってきた

｢えっ、それってやばいやつやん！
はよ助けに行かな｣

｢場所はわかってんの？｣

｢ここからそう離れてないショッピングセンターの近くの公園です｣

｢よっし、場所わかってんなら行くぞ｣

｢打ち合わせなんかいつでも出来るしな｣

｢そうそう、今はAの身の安全の確保が第一優先｣

｢ありがとうございます
そうと決まれば早く行きましょう｣

｢いくら人目があるって言っても、ストーカーみたいな過激派は何するかわからんしな｣

｢いいから行くぞ
早く行かねぇと本当にどうなるかわかんねぇからな｣

うらたさんの一言で一斉に駆け出した僕ら

どうやらそらるさんがタクシーを呼んでおいてくれたらしいので、それに乗り込んで目的地を告げてなるべく急ぐように伝えた

1分、1秒でも早くAから恐怖を取り除けるように……

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