63.怖いよパラドクス ページ15
気が付けばAはブラインドの降ろされた薄暗い部屋にいた。隙間から漏れる光は昼の様だ。
小さな応接室の様で、自分はソファに座っていたが、足首を縛られて、腕も後ろで縛られていた。
「A！」
ニヤニヤと笑ったパラドが目の前に現れたのをAが睨む。
パラド「そんな怖い顔するな。また新しいゲームしようぜ？」
A「この前は嘘ばっかりの過去をよくもわたしに見せたわね！」
パラド「お前、相当気に入ってたじゃないか！泣き叫んで消滅しかけるくらい！また今日も楽しい遊びを考えたんだ」
A「あなた一体何がしたいの？」
パラド「俺は楽しく本気のゲームをしたいだけだって言っただろ？」
A「みんなはどこ？？」
パラド「今回のゲームはお前を街から見つけ出すゲーム。でも時間制限があるから要注意」
A「街？」
パラド「ほら、見てみろよ！」
手足を縛られたAは歩けないのにパラドに強引に腕を掴まれて窓際までひきづられ下を覗かされた。
窓の外はビル群が立ち並ぶオフィス街。
自分がいる部屋はビルの高層階の一室なんだと分かった。
A「みんなもこの街にいるの？」
パラド「ああ。6時間以内にお前を見つけ出さないと俺がお前をもらうってルール。」
A「もらう？？、、、きゃぁっっ」
窓際から元のソファに放り投げられ仰向けに倒れる。後頭部と背部の痛みに思わず目を閉じたが、自分の上にパラドが来た感覚でパッと目を上げれば、全く笑み無い顔のパラドが自分に跨り上から見下ろしていた。
パラド「もらうってのはそういう事さ」
A「何でそんな事？！」
パラドは口の端でニヤつきながらゆっくりとAに覆いかぶさり抱きしめた。耳元にパラドの吐息を感じてAは思わず息を飲んだ。
パラド「お前、相当イイんだろ？ゲンムもグラファイトも夢中になるくらいに。だから俺とも遊んでくれよ」
そう囁いたパラドはAの耳をひと舐めしてAを見た。思わず怖くなってパラドから逃げようとするのに、手足を縛られた状態では彼の下から這い出すことも出来ず涙目になるだけ。
それを面白そうに笑ったパラドはまたAに覆いかぶさると無理矢理唇を奪った。
A「んんっっ、、！！」
押さえつけられ、何度もパラドに唇を弄ばれる。怖がるAから顔を離すとまたニヤニヤとパラドは笑った。
パラド「A、これはゲームだ。楽しもうぜ？」
そう言ってパラドは消えた。
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うなぎ(プロフ) - 読み返しました。展開も会話も全部おもしろいと思う。打ち切り残念。結末のテーマは壮大な愛か、、、。色んな愛の形だよ。 (2018年5月27日 21時) (
レス) id: f7b08b87dc (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - 優芽さん» どうもありがとうございます！また次回作、良かったらみてください♪ (2018年5月17日 17時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - moon791さん» いつも本当にありがとうございます！今回はこんな形でしたがまた次回頑張ります♪ (2018年5月17日 17時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - kojiさん» 途中で終わってしまってすみません！！またよろしくお願いします！ (2018年5月17日 17時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
優芽(プロフ) - お疲れ様でした！面白かったです！次回作でも、あえることを願っています… (2018年5月15日 14時) (レス) id: aed56382a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おおさきまいこ | 作成日時：2018年4月29日 1時
