72.帰還! ページ24
Aには全てがスローモーションとして脳に届く。
自分を蹴った黎斗とパラドがクロノスの決め技を弾き返し切れずダメージを受けて吹き飛ばされるのをゆっくりゆっくりと見ていた。
A『でも黎斗さん、どうして???』
黎斗に蹴られて屋上から落下していることをなかなか脳は理解出来ないまま、少しずつAの身体が屋上から離れてゆっくりと下降を始める。
変身解除された黎斗がゲームオーバーになり消滅するのが見え、次第に自分の身体がグラファイトの様に地面に叩きつけられるんだと気付いた所から落下の恐怖が始まる。
そこまでほんの1秒程だったに違いない。
それでもAには長い時間に感じられた。
そして身体の感覚も落下していく死の恐怖を感じた時、パラドがAの方を振り向き叫んだ。
パラド「グラファイト!!!!お前の好きな女だろ!!!任せたぜ!!!」
そこからは逆に時間が早送りの様に物凄いスピードでAを通り抜けた。
猛スピードで落下するAをグラファイトが途中でキャッチし、屋上で派手に戦っていた音を聞いたCRのメンバーが駆けつけ、大暴れしているクロノスに慄いたポッピーが窮地を察して急いで全員をCRへ転送した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
CRに戻り怪我の手当てをしてデスクに座って落ち着いた後、Aはさっきまでの事を分かる範囲で皆んなに説明したのだが、ニコが大我に絡み始めた。
ニコ「だからさ!何でパラドな訳?何でクロノスな訳?」
大我「お前、Aの説明聞いて無かったのかよ!」
ニコ「聞いたけど訳わかんない!大我、あんたわかってんの?!」
大我「当たり前だろ!」
ニコ「じゃあ何でパラドがこのゲームのラスボスになって、しかもクロノスからAちゃんを助けたのか説明して!」
大我「そ、、それは、、、」
ニコ「ほーら!大我も解ってないんじゃーん!」
飛彩「少し静かにしてろ!」
Aを空中でキャッチしたグラファイトはAを抱き抱えたままCRへ転送されて来たのだが、パラドはどうなったのか分からなかった。
A「パラド、、大丈夫かな、、」
自分を助けるためにクロノスと戦ってくれたパラドの安否が気になってAの表情は暗い。
黎斗はそんなAの横に腰掛けるとそっと肩を抱いた。
黎斗「大丈夫。パラドのガシャットロフィはまだ出現していないということは、彼はまだゲームオーバーにされてはいないさ」
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うなぎ(プロフ) - 読み返しました。展開も会話も全部おもしろいと思う。打ち切り残念。結末のテーマは壮大な愛か、、、。色んな愛の形だよ。 (2018年5月27日 21時) (レス) id: f7b08b87dc (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - 優芽さん» どうもありがとうございます!また次回作、良かったらみてください♪ (2018年5月17日 17時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - moon791さん» いつも本当にありがとうございます!今回はこんな形でしたがまた次回頑張ります♪ (2018年5月17日 17時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - kojiさん» 途中で終わってしまってすみません!!またよろしくお願いします! (2018年5月17日 17時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
優芽(プロフ) - お疲れ様でした!面白かったです!次回作でも、あえることを願っています… (2018年5月15日 14時) (レス) id: aed56382a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おおさきまいこ | 作成日時:2018年4月29日 1時