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68.呆れてパラドクス ページ20

パラド「おい、A!お前何言ってるんだよ!あいつはそう言うお前だから絶版にしようとしてるんだぜ?!」



ハートマークの目のまま正宗に駆けよろうとするおバカなAの首根っこを捕まえてパラドは言った。



A「AA、独身、産婦人科医、あなたの真実の愛のお話を聞いた時から心火を燃やしてフォーリンラブです!握手して下さい!!」



パラド「いや、台詞おかしいだろ!」



A「最近、カズミンも好きなの♡」



パラド「万丈じゃなかったのかよ?!」



A「うん!万丈もだーいすき!」



正宗「A先生!!私の話を聞いているのか?!そういう浮気性の君だからこのゲームに相応しくないと言っているんだ!」



A「えー、そんな事言わないで握手だけでもお願いします!!整理券いりますか?!握手券いりますか?!」



正宗「いや、、現在そう言うチケットは販売してはいないが、、、」



A「もしかしてチェキとか撮って貰えたりします?」



正宗「チェキ?!」



A「黎斗さんはイベント行くとツーショットのチェキ撮ってくれるんですよ♡」



正宗「ほぉ、私の息子がチェキを、、」



A「正宗さんは大物すぎるから無理ですよね、、、せっかく素敵なおじ様に出会えたのに、、残念だな、、、くすん、、、」



パラドに首根っこを掴まれたまま、Aはしおらしく悲しそうな顔で少し俯き、そして可愛らしく首を傾けながら切ない目で正宗をチラ見した。



正宗「いや、、握手くらいならしてもいいが、、」



A「本当ですか♡」



パッと顔を上げて満面の笑みになるA。



パラド「俺の立場、どうしてくれる、、、」



Aを右手にぶら下げたまま、パラドは困惑した。Aの首根っこを自分の顔と同じ高さまで持ち上げて、怒った様にプラプラとAを揺らした。



パラド「A!こいつはお前を絶版にしようとしてるんだぞ?!そんな奴と握手とか、お前何考えてんだ!」



A「だって素敵なんだもん〜」



正宗「美女にそう言われると悪い気はしないものだぞ?」



そう言って正宗は笑顔でAと握手をした。
きゃ〜♡といって頬を染めたAに心からウンザリしたパラドは、どうやってこの場面を収集しようかとため息を漏らした時、救いの声が聞こえた。




「Aーー!!!!!」




声に振り向くと、隣のビルの屋上から鬼の形相でグラファイトが叫んでいた。

69.誰か助けろパラドクス→←67.君も私もパラドクス



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うなぎ(プロフ) - 読み返しました。展開も会話も全部おもしろいと思う。打ち切り残念。結末のテーマは壮大な愛か、、、。色んな愛の形だよ。 (2018年5月27日 21時) (レス) id: f7b08b87dc (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - 優芽さん» どうもありがとうございます!また次回作、良かったらみてください♪ (2018年5月17日 17時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - moon791さん» いつも本当にありがとうございます!今回はこんな形でしたがまた次回頑張ります♪ (2018年5月17日 17時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - kojiさん» 途中で終わってしまってすみません!!またよろしくお願いします! (2018年5月17日 17時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
優芽(プロフ) - お疲れ様でした!面白かったです!次回作でも、あえることを願っています… (2018年5月15日 14時) (レス) id: aed56382a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おおさきまいこ | 作成日時:2018年4月29日 1時

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