5. 煙草と反転術式と_ ページ6
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SIDEー家入
あの後、夜蛾先生は "少し抜けるから仲良くしとけ" 、それだけ言ってまた教室を出て行った。
それと共に、私も屋上へと逃げ出したのだ。
だって見るからにアレ、面倒臭そうじゃん?
「はぁ_」
ため息を一つついて、タバコに火をつける。
「バンッ)あの!!!」
「?!_熱ッ!」
不意に後ろから音がしたと思えば、力強く扉が開け放たれていた。そしてそこには_
「!あっ、大丈夫ですか?!!」
さっきの転校生が、タバコが私の手の甲に接触し、赤くなっているのを見て駆け寄ってくる。
「いい、大丈夫。冷やしとけば治る」
「ダメです!手!出してください!!」
さっきとは打って変わったような転校生の態度に驚き、つい言われた通りに手を出してしまった。
「__はい。」
見ると、爛れていた手の甲は元通りになっていた。
「..反転術式?」
それなら私も使えたんだけど。
まあ_
「..ありがとう。」
「はい!!」
「それで、その_さっきのぶりっ子は?」
躊躇ったが、つい聞いてしまった。
これは流石にヤバいか?顔を顰めてる。踏み込みすぎた_と頭を抱えていると、
「..ぶりっ子?」
まさかの自覚なし。
それか本気で五条に惚れ込んで、ぶりっ子は無意識だったのかもしれないしな。
アイツ顔は良いし。
「..いや、なんでもない。五条に惚れたのか?」
「ハッ!五条さんはどっちの人なんですか!」
まさかの五条も外れ。
しかも何かを思い出したかのようにハッ、と声を上げる転校生。
「白髪の方」
「あぁ!なるほど!あ、それで!私、お名前聞きにきたんです」
「名前?」
「はい!あなたの!」
そう言って笑う転校生は、どうにも悪い奴ではなさそうだ。
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おさとう(プロフ) - rimuさん» 嬉しいコメントありがとうございます(^-^) (2021年11月6日 8時) (レス) id: bf2ce2a2ad (このIDを非表示/違反報告)
rimu - とても面白い作品ですネ!! (2021年10月27日 23時) (レス) @page15 id: 8604b433e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おさとう | 作成日時:2021年2月10日 20時