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一緒に帰ろう(風丸一郎太) ページ1

今日は委員会が長引いて帰るのが遅くなってしまった。暗くなるのが早くなる冬の時期。少し不安だがここで迷っていても暗くなる一方だ、早く帰ろう。
と思っていた時。

「なぁ、A。ちょっといいか?」

風丸君が話しかけてきた。
何かあったのかと思いつつ返事を返す。

「もう暗いし、一緒に帰らないか?」

突然の提案にびっくりした。でもその中に安堵と少しの嬉しさが混じる。
私は風丸君が好きなのだ。この提案に乗らない手はない。
風丸君の提案にいいよと返すと風丸君は少し微笑んだ。
その顔にドキドキしながら、学校を出た。



学校を出てから数分間、1つも会話がない。
気まずいことこの上ないがどうにも話題が上がらない。それもそのはず。好きな人の隣を歩いてドキドキしない訳ないのだ。頭の中が風丸君でいっぱいで何も考えることができない。どうしようかと思っていたその時、

「なぁ、Aは好きな人とか居るのか?」

と話しかけてきた。
話題の内容に驚きながら声が裏返らないように返事を返す。

『好きな人なら、居るよ。』
「...そうか。どんな奴だ?」

その質問に、「貴方です。」なんて言える訳もなく、言い淀んでいると、

「...そいつがどんな奴かは知らないが、俺はお前を思い続ける自信がある。」

その言葉に驚き立ち止まった。
風丸君は真剣な顔をして此方を見る。

「俺はお前が好きだ。」

なんて言って少し先を歩き出した。
私はその言葉の意味を理解出来ず、頭の中でその言葉がぐるぐると駆け回る。
もうそろそろ家に着く位にようやく理解して赤くなってるであろう顔を風丸君に見せないようにするにはどうすればいいのだろうかを考えていた。

『か、風丸君...私の家、ここだから...』
「あぁ、じゃあ、また明日学校で。









これからはドンドンアタックしていくから覚悟しとけよ?」

なんて言って去っていく風丸君の背中を見ながら私はその場でしゃがみこんで頬を抑えていた。

相合傘(宇都宮虎丸)→



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れい(プロフ) - すしずさん» 返信遅くなってしまい申し訳ないです…元りん です!ありがとうございます! (2021年8月26日 10時) (レス) id: ef4e5c9962 (このIDを非表示/違反報告)
すしず(プロフ) - りんさん» お待たせ致しました!リクエストの瞬木隼人です!ほんと、お待たせ致しました!(大切なことなので2回言いました) (2021年7月22日 1時) (レス) id: 86709510c3 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - すしずさん» ありがとうございます!お待ちしてます^_^ (2021年6月15日 5時) (レス) id: 6469d50b4b (このIDを非表示/違反報告)
すしず(プロフ) - りんさん» 全然大丈夫です!むしろ何度でもリクエストしてください!瞬木ですね。承りました!しばらくかかるかもしれませんが、気を長くしてお待ちください。 (2021年6月14日 21時) (レス) id: 86709510c3 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 2回目のリクエスト大丈夫でしょうか…?大丈夫なようでしたら、イナズマイレブンGOギャラクシーの瞬木隼人をお願いします! (2021年6月14日 19時) (レス) id: 6469d50b4b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すしず | 作成日時:2021年4月2日 7時

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