おフェロメイク【三ツ谷隆】 ページ11
「もうすぐ12月だね」
「あぁ。月日が経つのはホント早いよな」
休日を迎えた2人は家でまったりと過ごしていた
「残すはラストひと月。何だか今年も…あっという間だったね」
時の流れは凄まじい勢いで経過していた
「あっ。そうだ。そろそろ…シュトーレンと
アドベントカレンダーの予約をしなきゃ」
クリスマスシーズンを目前に毎年恒例の紅茶とお茶請けの予約を頼もうとしていた
「Aは毎年頼んでるもんな」
Advent calendarは__
クリスマスまでの期間に日数を数えるために使用されるカレンダーのこと
「アドベントカレンダーって楽しいけど…値段が高いんだよね」
24日分で1万4千円程度
ざっくり計算して1日1杯580円ほどの金額が割り出せた
「だからものすごく味わって飲んで…
しばらくは紅茶の余韻に浸ってる」
値段は高いが年末の自分へのご褒美に、毎日のささやかな幸せが彼女の楽しみの一つでもあった
「後はお菓子のストックも買わなきゃ」
彼女は主に焼き菓子を好んでいた
理由は賞味期限が長く日持ちする為と…
小包で包装されている製菓は持ち運びに大変便利であった
「Aは明日も休みだっけ?」
彼は彼女に明日の予定を聞いた
「うん。特に予定は決めてないけど…ネイル塗り直すかな」
爪が伸びてきたのでネイルを塗り直すタイミングが分かりやすかった
「後は通販でセール品を物色しようかな」
ブラックフライデーの期間中は掘り出し物が多かった
「なんでも安い時に買っておきたいから」
彼女は財布と相談しながら賢く買い物をするつもりでいた
「んでも…あんま無駄遣いはするなよ」
文句をつける訳では無いが彼は少し心配していた
「わかってるよ。女はね、色々とお金がかかるから…仕方がない部分もあるの」
美意識の高い彼女は自分に惜しみなく投資していた
何にしても女性は男性と比べてお金がかかる生き物であった
メイクにファッション、エステなど…
女性の美を保つには男性には分からない女性特有の出費が多く存在した
「Aが努力してるのは十分知ってるから」
一緒に生活をしている上で彼は彼女のことをよく見ていた
彼女の些細な変化にもすぐに気付いてよく観察していた
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作者名:おりたん | 作成日時:2022年11月13日 21時