愛寵噺【東京卍リベンジャーズ】 (ページ29)

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「二日酔いになるぞ」

彼はひょいっと缶を取り上げた

「んー。じゃあ、おねんねする～」

頬を少し膨らませた彼女はテーブルに突っ伏した

「ここで寝るなよ」

「んぅ～……抱っこして」

彼女は赤らんだ顔で彼に寝室に連れて行ってと嘆いた

「……ってか、谷間見えてンぞ」

彼女が前屈みになるとシャツの隙間から胸の谷間が見えた

「やーん。若狭のえっちー」

彼をからかいながら彼女は自分の手で胸の前を隠す素振りをした

「Aがそんな格好してるからだろ」

イヤでも目に付くと真顔で彼は言った

「大体…シャツ1枚なんざ無防備なンだよ」

「1枚じゃないもーん」

シャツの存在が大きすぎるが彼女はちゃんと下着もつけていた

「ちなみに、勝負下着だよー」

先日新しく新調したと彼女は得意気に言った

「……見る？」

「ん。見る」

彼は一切迷いもなく即答で答えた

「ちょっと…えっちなやつにしてみたの」

そう言ってシャツのボタンを全部外した

「どう？えっちぃでしょ？」

開放的なシャツから露わになった下着は…

かなり露出が高めのセクシーランジェリーとなっていた

「………確かにえろいな」

「ねぇ…。今日は、コレ着たまま……シよっ？」

熱っぽい視線で彼女は彼を誘った

「なに。Aも期待してたの？」

入浴前の彼は先に彼女を抱くと宣言していた

「うん…。正直に、言うと……」

少し吃りながら口を開いた

「お誘いされた時…嬉しかったの……」

本音を言えば彼の大胆な行動がイヤではなかった

「でも、シラフじゃ恥ずかしいから

ちょっと…お酒の力借りちゃった……」

酔って彼の気を引こうとした様子だった

「じゃあ…最初からAもその気だったんだ？」

そっと彼女を抱きしめながら告げた

「……うん」

彼を受け止めた彼女は耳まで赤くなっていた

「大好きだよ」

彼女は微笑んで告げた後に彼に優しく口付けをした

「……あんま煽るなよ」

扇情的な彼女の眼差しに当てられた彼は、その場に彼女を押し倒した

「我慢できねェから…ここで抱くけどいいか？」

寝室に移動する間も惜しいと言って彼は彼女に問いかけた

「いいよ…。若狭の…好きにして」

この言葉を聞いた後、彼は彼女の顎をすくってそのまま口付けを落とした