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彼シャツ【今牛若狭】 ページ28

「…………」





彼は目の前の彼女の姿を無言でガン見した





「ごめん。勝手に…借りちゃった」





現在の彼女は彼のワイシャツを着用していた





「いや。それは別にいいけど…急に、どうした?」





少し落ちついた彼は彼女に問いかけた





「彼シャツ。1回…やってみたかったんだよね」





お風呂上がりの彼女は興味本位で彼のシャツを拝借した





「サイズが大きいから、私にはぶかぶかだね…」





男女の体格差故に、彼女が自然と萌え袖になってしまうのは仕方なかった





「どうかな…?ちょっとは、興奮した…?」





彼女は恥じらいながら上目遣いで彼に聞いた





「した。今すぐ抱きてェ」





彼は真顔で言って彼女を横抱きにした





「わっ!ちょっと…!」





いきなり彼に抱えられた彼女は目を見開いて驚いた





「1回落ちついて!」





「無理」





彼女の訴えに彼は即答で切った





「…っ……気持ちは、わかったから!」





彼女は半分涙目になりながら言った





「先にお風呂入ってきて…!」





まだ風呂に入っていない彼に、彼女はとりあえず入浴を勧めた





「そ、そしたら…相手…してあげるから……」





自分で言っておきながら彼女は分かりやすく赤くなった





「ん。わかった」





速攻で入って上がると言って彼は慌ただしく浴室に向かった





「……ビックリした」





解放された彼女はリビングで一人言を呟いた





「まさか…あんなに食いつくとは…思わなかった」





彼女曰く、彼の反応は予想外の様子であった





15分後__





「あっつ…」





風呂から上がった彼は上半身裸で彼女が待つリビングに向かった





「髪…まだ少し濡れてンな」





先ほどドライヤーをしたが、毛先がまだ少し濡れていた





「あっ。わかさぁ〜。おかえりー!」





リビングのソファーで座っている彼女は…





彼の姿が視界に入るなり上機嫌で手を振って出迎えた





「1人で飲んでたの〜。なんか…あったかくて、ふわふわしてきたー」





この15分ぐらいで彼女はいい感じに出来上がっていた





「もー。酔っ払って、頭が真っ白になっちゃう〜」





出来上がりの完成形で手遅れに近い状態だった





「おい。酔っ払い」





彼はテーブルの上の空き缶を見ながら軽く呆れていた





「お前弱いんだからこれ以上はやめとけ」





「んぅ…後、1本…飲ませて……」





そう言って缶を開けようとした

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設定タグ:東京卍リベンジャーズ , 愛され , 甘々   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:おりたん | 作成日時:2022年10月1日 2時

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