艶ノ譚肆【梵天】 (ページ13)

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酔態ページ13

三途春千夜「Aー」

時間は深夜23時

三途春千夜「ただいまー」

No.2は仕事終わりにAの部屋を訪れていた

三途春千夜「癒しをくれー」

そう言って彼は目の前の相手にすがりついた

三途春千夜「あー…オレ、A抱きしめるの好きだぁ」

彼は相手を確認せずにAではない人物を抱きしめていた

「あのっ…三途、さん…」

相手は控えめに彼の顔を伺った

「僕は、Aさんじゃないです…」

控えめに指摘をした相手はAの直属の部下であった

部下は戸惑いながらも三途を受け止めていた

三途春千夜「なーんだよ。部下くんかー」

今の彼はついさっきまで外で飲んでいた

その際にかなりの量のアルコールを摂取した為、彼はかなり出来上がっていた

三途春千夜「おめェも可愛い顔してんなぁ」

彼は未だ部下に抱きついたままだった

三途春千夜「髪も水色でよー…

オレと並ぶとキキ◯ラみたいだなぁ」

お花畑にいる彼は部下に鬼絡みしていた

「…っ……」

対応に困った彼は一瞬言葉を詰まらせた

「Aさん、助けてください…！」

同じ空間にいるAに助けを乞うた

『三途さん。本物はこっちですよ…！』

Aは三途を部下から優しく引き剥がした

三途春千夜「おー。すまんなぁ」

全く悪気があると思っていなかった

Aは段々と彼の扱いに慣れてきていた

三途春千夜「今度から胸で判断するわ。Aの」

彼はAの胸に顔を埋めて言った

三途春千夜「Aの胸ふわふわで最高」

真顔で言った後に…

自分の顔面をAの胸に押しつけて、Aを吸った

『んっ…くすぐったい、です……』

Aは身を悶えながらも、幼子をあやすかのように彼の背中を優しくさすった

三途春千夜「はぁー……Aの胸で窒息してェ」

ため息をついて彼は小声で呟いた

三途春千夜「一緒に風呂入ろうぜぇー」

酔ったままの彼はAに提案した

『三途さんの酔いが冷めたら、いいですよ』

酔ったまま風呂に入ると死に至る危険性が高かった

1時間後＿＿

Aは彼を支えて共に浴室に向かった

『少しは…落ち着きましたか？』

現在の2人は湯船に浸かっていた

三途春千夜「あぁ。酔いは収まった」

彼は後ろからAを抱きしめる形で座った