口移し ページ31
『……ごちそうさまでした』
Aは時間をかけて何とか首領が作ったお粥を食べ切った
『薬飲まなきゃ…』
食後に薬を服用しようと
Aが薬を投与したいのを間近で聞いていた彼は次の行動に出た
「A」
彼はAの名前を呼んだ後に自分の口に薬と水を含ませた
『なに?』
頭に疑問符を浮かべているAは彼に問い返した
彼は何も告げずにAの顎をすくってそのまま口付けを行った
『……っ……!』
いきなりの展開にAはついていけなかった
『……っ…!…んッ……はっ…』
Aは少しの隙間から吐息を漏らした
佐野万次郎「後、1つあるんだよ」
彼はAから一度唇を離して告げた
佐野万次郎「もう1回…口開けて?」
今度は本人に確認をとってから言った
『うん…』
Aは断れない状況なので素直に彼に従った
佐野万次郎「ん。いい子だな」
彼は微笑んでから再度Aに口移しで薬を飲ませた
『……っ……んッ……ぁっ…!』
この空間には互いの唾液と水が入れ混じった水音だけが響いていた
『……んんッ…!マイ…キー……苦しい、よ…!』
彼は既にAに薬を投与したにもかかわらず、未だ口付けをやめる気配はなかった
佐野万次郎「あっ…わりぃ」
Aの訴えかけるような一言に彼はすぐに唇を離した
佐野万次郎「お前が可愛すぎて理性飛んでた」
彼は悪びれた様子はなく真顔で放った
『……っ…こんな時に…なに、盛ってんのよ』
Aは乱れた息を整えながら小声で呟いた
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作者名:おりたん | 作成日時:2022年2月12日 15時