空舞う花は桜色【刀剣乱舞】【文豪ストレイドッグス】

三十七 ページ39

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「……はい、無事出陣させることができました。恐らくすぐに審神者を見つけられるかと」


こんのすけは鈴から映し出すスクリーンに向かって報告する。相手は政府でもトップの権力を持つ者だ。無礼行為は許されない。


「歴史修正主義者も思ったほど強くありません。短刀でも対処できるかと……」


淡々と報告を進める。あまり長く話したくないのがこんのすけの本心だった。



「出陣した者、ですか？ 薬研藤四郎、厚藤四郎、乱藤四郎、平野藤四郎、前田藤四郎、五虎退です。はい、粟田口の……」


信濃藤四郎や後藤藤四郎を入れる予定だったが、本丸内でも古株の六人を入れようという方針に決まった結果の部隊だ。万が一審神者を見つけるのが長引いたら夜戦にも臨めるようにしてある。


「……あれ？ 待ってください。バグが……」


こんのすけはスクリーンとは別に画面を出し、数回タップした。然し操作を受け付けてくれない。


「エラー……!? 何故こんな……！」


表示がおかしい。警告音が部屋に響く。





「……え？」


音が止んだ。画面にはとある一文のみが表示される。その文を理解したこんのすけは部屋から飛び出して他の刀剣男士たちがいる部屋へ駆け出した。









――――検非違使が出現しました。

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