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何時もの道を歩いて探偵社へ向かっていると、遠くから鎧の擦れる音が聞こえてきた。音の正体を探ろうと辺りを見回し、すぐに見つける。
「歴史修正主義者……」
幸いなことに人気のない場所へ向かっているようで、こっそり後をつけていくと無人のビルへ入っていくのを目撃した。
「脇差一体……。今剣、行けますか?」
室内戦を得意とする短刀の今剣なら朝飯前のはず。元気な返事と共に本体を構えて中へ入っていく様子を見届けた。
「……本当に徘徊しているんだな」
「あれじゃあ誰かが死んでもおかしくないですよね」
歴史修正主義者は此処に来て何を改変しようとしているのだろう。ヨコハマに世界を変えるほどの人物がいるとは思えない。
「……今剣、まだですかね」
敵を見失ってしまったのかもしれない。せめて窓から中が見えないだろうかと目を凝らしていると、突如四階の窓ガラスが割れ、今剣が降ってきた。
「今剣……!?」
岩融さんが落ちてきた今剣を受け止める。重傷ではなさそうだが左腕から血が流れていた。
「今剣! 一体何があったんですか!?」
「け……びいし、が……」
「検非違使?」
続いて壁が破壊される音が響く。此方を殺さんばかりの殺気に思わず顔を引きつらせ、殺気の主の方へと目を動かした。
「うそでしょう……?」
見たことのない編成だった。検非違使が六体。しかし全員……槍だ。
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織川(プロフ) - カティさん» ありがとうございます!こちらでもよろしくお願いします! (2018年3月27日 12時) (レス) id: f371f8209b (このIDを非表示/違反報告)
カティ(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2018年3月25日 18時) (レス) id: 0319e8dbc2 (このIDを非表示/違反報告)
織川(プロフ) - ななこさん» ありがとうございます!更新がんばりますね……! (2018年3月22日 20時) (レス) id: f371f8209b (このIDを非表示/違反報告)
ななこ - 続編おめでとうございます!新着確認したら見つけたのですぐに飛んできました!更新頑張ってください! (2018年3月22日 20時) (レス) id: d4cba68423 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:織川 | 作成日時:2018年3月22日 20時