空舞う花は桜色[2]【刀剣乱舞×文豪ストレイドッグス】

四十四【本丸】 ページ7

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「検非違使が現れたって本当！？」


こんのすけの報せを聞いて加州は慌てて本体を持ってきた。無理にでも出陣する心算らしい。その気迫に押され、こんのすけは一瞬怯んだが恐る恐るといった様子で口を開く。


「今回、検非違使が現れた理由はひとつの時代に刀剣男士が多く集まったからだと思われます。これ以上の出陣させるのは危険かと……」


「だからって放っていいわけないだろ！」


「清光落ち着きなよ！」


大和守が加州を宥めている間に一期一振が慌てた様子でこんのすけに駆け寄った。


「弟たちは一体どうなるんですか！？ 若し検非違使に襲われたら……」


その場に崩れ落ちる一期一振を鯰尾藤四郎と骨喰藤四郎が慰め、肩を叩く。後ろでは信濃と後藤が他の兄弟を元気づけていた。
　そんな中、障子を開け放って長谷部が部屋に入ってきた。


「今から主のいる時代へ出陣する者を発表する！！」


その言葉に部屋にいる者全員が動揺し、ざわめいた。


「今更人数が増えたところで検非違使が現れることに違いはないだろう」


「……確かにそうですが、あなたたち刀剣男士は審神者の霊力を借りて存在する者。彼方に行く人数が多くなるほど審神者の負担は多くなります。それをお忘れなきよう」


こんのすけは政府に連絡をしてくると云って退室した。長谷部は懐から紙を取り出し、咳払いする。


「では、出陣メンバーを発表する！」

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