72話 ページ23
坂田さんは入院している間、とても暇だったらしくその間にたくさん調べ物をしたのだそう。
その際にバレンタインの記事を見つけて読んでその記事曰く安心できる友達やずっと仲良くしたい友達にはキャラメルがぴったりならしい。
『Aちゃんにもあげるからね』
そう言いながら微笑んだ坂田さんに少し心が痛くなった。
「それじゃあバレンタインらしくココア味の生キャラメルにしよっか」
『うん!』
坂田さんはたまにドジを踏むがセンスがあるのか結構スムーズに進んで3度目で自分1人で作れるようになった。
「坂田さん上手だね」
『嬉しい〜』
にひひ〜と可愛い笑顔をこちらに向けてからすぐに手元に視線を戻す。
結構真剣にしていたので隣で違うお菓子を作ることにした。
『Aちゃん』
「ん?」
唐突に名前を呼ばれ、振り向くと坂田さんはキャラメルを持ってスタンバイしていた。
『はいあーん』
硬直した私に構わずキャラメルを口に放り込んできた。
『美味しくできてる?』
「おいしい、よ、」
『ほんと?!僕も食べてみよ』
そう言って坂田さんはキャラメルを口に入れた。
無意識かもしれない。
けどその無意識の行動が私の心を思いっきり揺さぶっていた。
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織姫(プロフ) - スイさん» ありがとうございます!こちらこそ読んでいただきありがとうございました! (2020年3月31日 10時) (レス) id: f7e683a78b (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - 完結おめでとうございます。最後までとても素敵なお話でした! (2020年3月30日 23時) (レス) id: a62436f372 (このIDを非表示/違反報告)
織姫(プロフ) - ちょこさん» ありがとうございます(^^)これからも頑張って書きます (2020年1月25日 12時) (レス) id: f7e683a78b (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - この作品好きです!続き楽しみに待ってます! (2020年1月23日 21時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
織姫(プロフ) - すとぷり好きの坂田家さん» ありがとうございます。これからもゆっくりですが更新頑張りたいと思います (2019年9月16日 9時) (レス) id: f7e683a78b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:織姫 | 作成日時:2019年9月3日 17時