教えて、七海先生！ (ページ10)

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教えて、七海先生！ページ10

「全く貴女という人は…」
と、七海先生に溜息混じりに言われた。
『すみません…』
なんだかこちらまで申し訳なくなる。悪いの私だけど。
さっきから先生に睨まれてる気がして気が気じゃない。
あー、なんで私怪我なんてしたんだろ。馬鹿すぎるって本当に。小学生じゃん。
私がそう考えている間も、先生は手際よく消毒やらなんやらをしていた。本当にすいません。
先生が絆創膏を貼ろうとしたので、流石に悪いと思って絆創膏だけ貰った。
いや、正直に言うとこの場の空気耐えられなかったという方が正解だ。
先生にまた睨まれた気がする。気のせいだ、気のせい。
私が保健室をそそくさと去ろうとすると、先生は突然私の腕を掴んだ。
…腕を、掴んだ？
私が呆然としていると、先生はこう言った。
「───頑張りすぎないでください」

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