ほんの少しの矛盾点 ページ3
俺はその後葬儀に来ていたデカパンを捕まえる
「なんダスか?」
「ぇ?わかってるんでしょ?」
「……何がダスか?」
「俺らが何度かデカパンの所行ってたのさぁ…もしかしてやり直しする度に遅く訪ねてなかった?後、一番最初は最後の俺」
「気付いたダスか」
ため息をついたデカパンに確信した
何故わざわざ前の記憶の再生機能をリセットボタンに着けたのか
それは多分今から使うリセットボタンで俺が戻りお願いしたからだと。しかも俺のみ仕様
チョロ松には着けないようにしたのは何故か
今ならわかる
だって"俺"が先に死んだんだから
同じように2回使用出来るからもしもチョロ松が先に気付けばアイツの事だから俺の分のリセットボタンを破棄し死を選ぶだろうから
そうしなければ
順番的に最後にやり直すのは俺だから
―――待てよ
「デカパン頼みたいことあんだけど……」
聞いた瞬間嫌な顔をされたが
「その機械を作った責任もあるダスからね」
とため息をつかれ
「わかったダス。少し時間を貰えたら」
俺は頷き家に戻る
側に付いてた親と代わる
あえて視線を合わさなかった
憎いとかではない、余裕がなくてだ
チョロ松の遺体の横に座り
新しい線香をつける
なぁチョロ松ぅ
今回もお前と違ってさ
遅くなるけど少しだけだからさ
次は絶対に救ってみせるから
お前を悲しませず必ず幸せにするから
だから…待ってろよ?
「チョロ松…愛してるよ」
そう呟きながら俺は
冷たくなったチョロ松にキスをした
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抹茶 - 続きは無いのですか?とってもこのストーリー好きなので… (2020年11月5日 22時) (レス) id: 5aab78de35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:常磐 | 作成日時:2018年1月20日 2時