俺達のリセットボタン (ページ2)

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目が醒めてページ2

目覚め見えるのはいつもの天井

そこが何処だなんて聞かなくてもわかる

俺達六つ子の部屋

僅かに線香の香りがし一階からはすすり泣く声が聞こえていた

目が覚めてから俺はボンヤリと今後を考えていた。どれくらいたったのかわからないが弟達が二階に戻る

「……おそ松」

カラ松は一瞬辛そうな表情の後

「起きて…たんだな」

「あぁ…俺どれくらい寝てた？後、母さん達は？」

「半日だ。母さん達は今チョロ松に付いてる…今は仮通夜。本通夜の後の葬儀まで誰か１人づつ居てやらなきゃ駄目だからな」

「そっか」

ため息をついた俺を一松、十四松、ドド松は遠巻きに涙をこらえながら見ている

そんな中でカラ松は苦しそうな表情で

「なぁ…おそ松」

「………何」

「お前……チョロ松同様リセットボタン使うつもりなんだろう？」

「……まぁね」

――この流れは

「…使わないで欲しいと俺達が言ったら？」

やっぱりか…とそう思いながら

「その選択肢俺に無いからさ…ゴメンな？」

俺はチョロ松と二人で今度こそ生きていきたい、このラス１に賭けてるから

いくらお前らに止められても…

そう言おうと思い口を開こうとした時

「フッ…流石は俺のブラザー」

「まぁこの表情なら死ぬ気は無さそうだね」

「やっぱりおそ松兄さんはそうでなくちゃダメっすよ！応援しマッスル！」

「まぁ予想はしてたけどね」

何故か嬉しそうにしだす弟達についてけない

はい？何それ？

驚き面食らう俺にバカ笑いし出した弟達に

「あーもぉ！お兄ちゃんにもわかるように説明してぇ？１人だけ知らないとかもーさぁ」

そう叫ぶ俺に

「お前らも話してくれなかっただろぉ？」

「……だね」

「そうそう！」

そう続けるカラ松、一松、十四松に

「だけどお前らに迷惑をかけ――」

「えっ？今更？もうかけてるじゃん？その間の僕らの"時間"は無かった事になってんだしさぁ」

――そうだった

今まで俺は自分等の事しか頭に無かった

けど、リセットボタンで今までの時間軸のを見たからわかる。コイツらの"時間"をなかった事にしたのは俺で…きっかけを作ったのは……

――だからか

だから"アイツ"がペナルティかかったのか

そして俺達も制限がかかるのか

黙り込んだ俺にドド松が慌てて

「あ、だからイヤミじゃなくって―」

と続けたのを頭を撫でて柔らかく止め

「協力してくれるって事………だろ？」

皆が涙目ながらも笑って頷くのを見て

再度俺は最終のやり直し頑張る決意を固めた