俺のカノジョ、めがみ【三ツ谷隆】

＊ ページ35

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最終的に映画はハッピーエンドで終わり、
エンドロールが流れた。


結構むちゃくちゃな脚本だったな…。




というより……

あのシーンで抱き着かれた後、
流れでAが俺の膝の間にいる。


正直、最高。




「あー、A？…終わったぞ？」



『………。』



「おーい。Aー？」




何かを考えている表情で俯いている。





『…あのっ、映画っ、観たねっ』



「うん、観たな。」




『…面白かったよねっ！』



「ああ、めちゃくちゃ面白かった。」




俺とAの面白いはちょっと違うと思うけど。




『映画っ、ちゅ、ちゅーしてたねっ。』



「ああ、してたな。」





ラストのシーンで、
想いが結ばれた2人はキスをした。


まあ、恋愛モノなんてキスシーンあるよなぁ。



なんて考えていると、






突然Aが動き出して、
こっちを向いて、俺の腿の上に跨る形に。


そして首の後ろに腕を回される。




まって、それは色々まずい。





『わ、わたしたちも、ちゅー、しない…？』












なにこれ、俺の都合のいい幻覚？



あのピュアでピュアで仕方なかったAが

こんな積極的になるなんて、何があった？





『ねぇ、タカくんっ
　ちゅ…ちゅーの仕方、教えて…？』



「ちょ、ちょちょっとまて！！」




夢なら覚めろ。頼むから覚めてくれ。
抑えらんなくなりそうだ。




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