俺のカノジョ、めがみ【三ツ谷隆】

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放課後＿




「A、帰ろ。」



『うんっ！』




今日は部活がない為、
ホームルームが終わってすぐに
隣の教室へAを迎えに行く。


1年2年と同じクラスだったのに、
3年になって離れてしまった。


職員室に抗議しに行ってやろうかと思った。



でも、さすがに


「なんでAと同じクラスじゃねぇの！？
　大好きだから一緒にしてくれよ！！」


なんて言えないので仕方なく我慢した。






何気ない会話をしながらゆっくり歩く。



Aとの話題は本当に尽きない。


というか話したいことなんて山ほどある。


俺らがおじいさんおばあさんになっても
なくならねぇんじゃねぇのかな。



なんて、ちょっとした事に幸せを感じていると




『…ねぇっ、三ツ谷くんっ！』



「……？ どした？」




Aがもじもじっとしだす。




『あのね、今日、ぬいぐるみありがと！』




なんだそんなことか。




「いや、いいんだって。俺が勝手に作って、
　勝手にプレゼントしたかっただけだから。」



『教室に付けて行ったらね、かなめちゃんが
　褒めてくれたよ！かわいいじゃんって。』



「まじ？よかったわ。」




かなめちゃんはAとずっと同じクラス。



…ずりぃぞ。そのポジション代わってくれ。




『…あのね、それでねっ、

　私も三ツ谷くんにあげたいものがあるの！』




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