俺のカノジョ、めがみ【三ツ谷隆】

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「つーかドラケンも！！
　しっかり止めてくれよ、飼い主だろ？」



「飼い主になった覚えはねぇけど。
　これでも止めようとしてんだぞ〜？
　だけど上手いことするっと抜けんだよ。」



「へへ、ケンチンに俺は止められねぇよ！」




ドヤ顔すんな誇るな。


…あの時、ドラケン棒立ちだった気がすんだけど。
止めようとしてくれてた？あれは気のせいか？



そう思っていると、
くいくいっと袖を引っ張られる感覚。




『み、三ツ谷くん帰ろっ？』




こそこそっと俺にだけ聞こえるように言う。



あﾞーーかわいい愛おしい。




「え！？なに！？帰ろ！？俺と！？」



「都合いい耳だな。お前とじゃねぇぞ。」




…意外と丸聞こえだったけどな。




『み、三ツ谷くんと帰るっ！』



「えー、俺は？」



『嫌、かな……？』




おぉ、ハッキリ言った…！成長だな…。







「…三ツ谷ぁ、ケンチンあげるからさ、
　めがみサマと交換してくれる？」



「なんでだよ。いらねぇよ。」



「いらねぇってどういうことだよ！ったく…

　…はいはい、俺らはこっちー。
　三ツ谷、今のうちな。」




隙を見てマイキーを羽交い締めして引っ張り
ウインクしてサインしてくれたドラケン。



まじでありがとう。いらねぇとか言って悪い。
Aもドラケンはやさしいから好きらしいぞ。



他の男に好きとか言って欲しくねぇけど！




「よし、今のうちに行くぞ、A。」



『！…うんっ。ありがとうドラケンくん！』



「おー。気をつけて帰れー。」



「ケンチン離せっ！まておらっ三ツ谷ぁ！」



「俺のヨメだからな！！
　渡すつもりなんてねぇし、
　別れるつもりだってねぇからな！！」



『マ、マイキーくんごめんっ！さよならっ！』



「めがみサマぁぁああ！！
　ふざけっ、絶対ェ俺の方がいいってぇ！」





うるせっ。俺のだよばーか。




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