(25)彼2side. ページ25
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Aと出会ったのは、ほんの数ヶ月前。
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佳祐「…うわっ、先生怒ってるだろうな…」
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俺はこの時、
先生に呼び出しを食らってた。
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けど友達とはしゃぎすぎたため
そのことを忘れてて…現在に至る。
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そして、職員室方面の角を曲がる時―…
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?「……きゃ…っ…」
佳祐「うおっ」
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きっと女の子であろう声。
ぶつかってしまった。
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佳祐「…ごめんっ…」
?「…あ、佳祐くん。」
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勢いで頭を下げると俺を呼ぶ女の子。
そして、どっかで聞いたことあるようなないような声―…
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佳祐「………あっ、もしかして同じクラスのAちゃん?」
A「…そうそう!よく解ったね、絶対解らないと思ってたのに。」
佳祐「まぁ、一応同じクラスだからね。」
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この時は、
特別俺もAも目立ってる訳ではなかった。
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俺は特定の男子とはしゃぐくらいだし、
Aなんてジッ、と席に座って隣の男の子だか女の子と話してた。
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佳祐「…こんなところでなにしてるの?」
A「あぁ、ほら…佳祐くん、先生に呼ばれてたでしょ?」
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佳祐「けど、佳祐くんすっごい楽しそうだったから…代わりにって。」
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そう言うと、Aはニコッ、と微笑んだ。
「俺のために?」って思わず感動した。
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そして、迷惑かけたなって言う罪悪感。
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佳祐「わざわざごめんね、Aちゃんに迷惑かけちゃって…」
A「あ、ううん。大丈夫だよ、私ね…」
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そういうと、
今度はにへらと笑って―…
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A「好きなの、佳祐くんの笑顔が。」
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そういって、眩しいくらいに微笑んだ。
思わず、俺の胸がドキッ、て高鳴った。
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その笑顔、
俺なんかより良いのに―…
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だけど、この時の俺は
そんなこと言えないほどシャイで、
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佳祐「そんなことないよ。俺の笑顔なんて。」
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そう言うしか出来なかった。
「そんなことない」って否定し続けるAが可愛くて。
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いつの間にか、
Aのことが好きになってたんだよね―…
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でも、その日から
女の子をどう扱えばいいかわからなくなって…
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今の状態になっちゃったんだよ。
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Aが俺を狂わせたんだよ。
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シノハ - この作品、本当の私と性格が…似てる…(笑 次も楽しみにしてます!頑張ってください! (2014年10月12日 0時) (レス) id: 6f5cb1dca5 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 萌え萌えです〜( ^ω^ ) (2014年3月20日 15時) (レス) id: a5419c006b (このIDを非表示/違反報告)
清条桜花(プロフ) - すごい良いです(*´_`*)
王子二人ともかっこよすぎ!
めっちゃ主人公にも萌えました!ありがとうございました(つω`*) (2012年12月16日 21時) (携帯から) (レス) id: 9a5d498568 (このIDを非表示/違反報告)
☆聖奈☆(プロフ) - 次も、頑張ってください! (2012年8月3日 1時) (レス) id: 81cb204c94 (このIDを非表示/違反報告)
かりん(プロフ) - 読んだよ~(^^)/頑張って下さい!(*^^*) (2012年8月2日 20時) (レス) id: 0b4d2d930e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*琳檎* | 作成日時:2012年7月1日 14時