君に恋した理由｡【*名前変換オリジナル】

(24)彼2side. ページ24

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佳祐「アイツの時は嫌がってなかったくせに。」


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俺はそう言った。

だって､そうだろ？顔真っ赤にしてただろ｡


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けど､

俺の時はなんで嫌そうな顔するんだよ―…


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アイツじゃないから？

俺は嫌い？


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嫌いなんて､嫌だよ｡


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俺､お前のことからかいすぎた？

だから「意地悪だから」って嫌いになった？


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ごめん､ごめんな｡


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だから､


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俺のこと「嫌い」なんて言うなよ―…


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A「…違うよ…」


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その時だった､

Aが「認めたくない」そんな感じでそう言った｡


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A「絶対違うもん…」


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違くないよな｡

お前､柚樹が好きなんだろ｡絶対｡


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けど本人はまだ気づいてない見たいだから｡

だから…今は､黙っておく｡


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俺だって､

負けたくないよ､アイツだけには｡


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佳祐「…わりぃって､冗談冗談」


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俺は､気を直して

ｿｯ､とAの頭に手を置いた｡


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そして､軽く

ぽんぽん､と頭を叩く｡


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Aの頭は小さくて､

俺の手のひら一つで覆いかぶせられる大きさだった｡


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やっぱり､女の子だな｡


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普段､男みたいな口叩いてるけど｡

根は優しくて､可愛い女の子なんだよ｡


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ねぇ､

解って？


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俺……


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いつまで､

この気持ち隠してればいいの？


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A「…ばーか｡」


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もう､限界だよ｡


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佳祐「今度からは気を付けます(笑)」


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こんな仮面被った王子なんて､


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もうやめたいんだよ―…


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解ります？

俺が仮面かぶってるのは…


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お前を振り向かせるためだってこと｡


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