脳筋 ページ17
『動画のストックがねぇからてめぇら出演しやがれ』
カ「やばあの人」
いつも通り仕事終わりにトミーの家にやってきた私は出来上がったご飯をテーブルに並べてカメラを設置した。今日のご飯は焼き魚とお味噌汁と揚げだし豆腐。
『とみ豆腐もう一個いる?』
ト「あ、俺知義なんで。」
『お前さぁ、こっちが動画だからと思って気使ってトミーっつってんのに舐めた口聞いてるとぶちのめすよ?』
カ「こわ笑」
ト「はい、先輩が間違ってます。先輩の動画の時は彼氏と友達の知義な?ってこの前打ち合わせしました。」
『ぐぅの音も出ん』
ト「謝ってもらって笑」
『すみません』
ト「いっすよ〜笑」
『んだこれ!!!!腹立つ!!!!』
ト「あと豆腐下さい」
『やるよ!!』
並んでご飯を食べ始めるとトミーが口を開いた。
ト「え、てか、なんで俺グランピング連れてって貰えなかったんすか?」
『デートだから遠慮してもらった』
ト「俺めっちゃ楽しませる自信あんのに呼んでくれないのおかしいっすわ。」
カ「なんでノリノリなんだよ笑」
ト「好き貯金も俺ハブだもん。おかしくね?」
カ「お前が好きと思ったタイミング別に知りたくねぇよ笑」
ト「俺めっちゃ払うのに」
今日はトミーがボケの日らしい。トミーって急にボケばっかの日あるよね。
ト「薪割りとかめっちゃ上手いし俺」
カ「薪割りはAちゃんが全部やってたよ笑」
ト「え?なんでお前やんねぇの?笑」
カ「Aちゃん
『薪割り楽しくてナタを譲らないっていうのやってた』
ト「ちがちが、硬くて割れなぁい!ってしないと笑」
『知義の理想の彼女像ってなんでそんな昭和なん?笑』
ト「しょうがない俺がやってやるよ!がいいんじゃないんすか!?」
『楽しいアクティビティなんだからさせろよ私に』
ト「薪割り楽しめる彼女ちょっとやだわぁ...」
カ「それトミーがズレてるよ!女の子の枠を隣に並べたらAちゃんはハマんないんだから!」
『え?唐突にディス?』
この2人は私の事を尊敬しつつも舐め腐ってる節がある。私に好かれてるのを理解して馬鹿弄ってくるんだからずるい。
カ「この前も俺が開けられなかった瓶の蓋Aちゃんが開けてくれたんだから」
ト「ちょっと待って何それ、ゴリラ?笑」
『おい、拳で行くぞ』
ト「ガチゴリラやん笑」
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作者名:ぴあ | 作成日時:2023年11月13日 7時