42話 ページ45
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次の日 学校に行って教室に入る
1番に挨拶してくるみぞれに返事をする
周りを見渡してみると、まだ時間が早いのか一ノ瀬さんの姿は無かった
席につき、荷物を片付ける
すると、私の隣の机に誰かが鞄を置いて席についた
彼方「おはようございます…瑞風さん」
聞き覚えのあるその優しい声に顔を上げると
遠慮ながらも笑みを浮かべる一ノ瀬さんがいた
「おはようございます…隣の席だったんですね」
彼方「存在感無くてごめんなさい」
「え…いや、私も負けないくらい存在感無いですから」
そんな中、妙にこちらに視線が集まっているような気がして辺りを見る
予感は的中していて、クラスの子達が私達を見て何かを話している
その話は私達に聞こえていて
『瑞風さんってアイツと仲良かったっけ』
『さぁ?関わらない方がいいのにね、』
『ねー、あんな暗い奴』
その言葉に怒りを通り越して悲しみが沸々と湧き上がる
対する一ノ瀬さんは俯き、私に ごめんなさい とだけ言って荷物を淡々と片付け始めた
何も彼らに言い返せない自分はどれだけ弱いのだろう
異様な空気の教室の中、唇を噛み締めた
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授業後、今日はどこの部活も活動が無くみぞれと帰り道を歩いていた
みぞれ「ねぇ…」
「…?どうしたの?」
みぞれ「あの、今朝の一ノ瀬さんと話してたよね」
恐る恐る聞いてくるみぞれ
「うん、話してたよ」
少しの間が空く
みぞれ「…気にしちゃダメだよ」
「えっ?」
みぞれ「だから!一ノ瀬さん色々と言われてるけど周りの事気にしなくていいんだからね?」
「ありがとう…でも大丈夫だよ、一ノ瀬さん凄く素敵な人」
みぞれ「そうだね、私も何回か話しかけてはみたんだけど、凄く怖がられちゃって…無理もないけどねぇ」
一ノ瀬さん…よく私に話しかけられたなぁ
「みぞれもすぐ仲良くなれるよ…私が仲良くなれたんだもん」
本当に仲良くなれてるかは分からないけど
みぞれ「そうかなぁ?ていうか、どうやって一ノ瀬さんと仲良くなったの?人見知りのAが!」
「一言余計だよ…まぁ、色々とね……みぞれは一ノ瀬さんのこと毛嫌いしたりしないんだね」
みぞれ「そりゃね!いじめだとかくだらないわよっ!」
そういうみぞれはとても頼もしかった
私もこんな風になれたらな…
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orange(プロフ) - 宙さん» 飛ばすと話が噛み合わないですね!ありがとうございます! (2018年4月4日 19時) (レス) id: ec4581993d (このIDを非表示/違反報告)
宙 - 飛ばしてみたらイミワカメだったのできちんと読み返します (2018年4月4日 8時) (レス) id: 63d77d8dff (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - サクラパンさん» ありがとうございます! (2018年3月7日 15時) (レス) id: ec4581993d (このIDを非表示/違反報告)
サクラパン(プロフ) - orangeさん» これからも頑張ってください! (2018年3月2日 20時) (レス) id: 85c6b6e875 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - 猫わかめさん» ありがとうございます!!頑張りますね! (2018年3月1日 22時) (レス) id: ec4581993d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:orange | 作成日時:2017年11月26日 17時