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それから暫くの間、HiMERUさんと私は一言も会話を交わさずにただただ空を眺めていた。風とそれと共に揺れる周りの勿忘草の音だけが、此処で木霊していた。
静かなこの空間が心地好くて、憂鬱な日常から解放されたようで、ずっとここで黄昏ていたい気分になる。
( う、瞼が重い、寝たい……… )
突然の逆らう事の出来ない眠気に諦めて、私はそれを最後に意識を手放した。
「 ＿＿＿＿ん 」
「 ＿＿＿＿Aさん！！ 」
「 っ！？ 」
力の籠った低音が私の名前を呼ぶ。その声ではっと意識が戻り、私は勢いよく身体を起こした。
「 っ………ひ、ひめるさん？ 」
「 ………Aさん、貴方は朝に弱いタイプの方でしょう 」
膝立ちの状態でこちらを覗き込んでいたHiMERUさんは私の様子を見るなり安堵と呆れの混ざった曖昧な表情をしてそう言った。
「 うっ、確かにアラームは気付かずに止めていたりとかありますね… 」
「 全く、呼び掛けても反応が無かったので流石にHiMERUは焦りました 」
でも良かった、と笑うHiMERUさんにドキッと心臓を鷲掴みにされない人間はいないだろう。
「 あっ、というか御免なさい！勝手に寝てしまって… 」
「 ＿＿＿＿構いませんよ。Aさんの寝顔を拝見出来ましたし、楽しかったです 」
「 えっ 」
何だって…。こんな完璧秀才今をときめくアイドルであるHiMERUさんに庶民の寝顔を晒してしまったの…？
「 なっ、い、今すぐに、記憶から消しちゃってください！！私の寝顔なんてHiMERUさんの視界に映っちゃだめですよ！？ 」
「 ＿＿＿＿ふふ、HiMERUは人気アイドルですが、貴方と同じ世界を見ている1人の人間なのですよ 」
「 うっ、そうは思えないですけど… 」
HiMERUさんは私たちとは違う世界を見ている気がするし、何を考えているのかまるで分からないミステリアスな雰囲気がある。
「 ＿＿＿＿そんなに自分を蔑まないで下さいね 」
HiMERUさんは私に顔を傾けて、耳に口元を寄せた。
「 寝顔、可愛かったですから 」
お読み下さりありがとうございます！
最近ばたばたしていて更新遅れてしまいました…
こんな感じですが、更新頻度上げていけるよう頑張りますので、何卒よろしくお願い致します。
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勿忘草色の蜜蜂 - HiMERU様、、、かっこよすぎて寿命縮みますヨ?! (2022年4月13日 15時) (
レス) @page8 id: e814718385 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれいと(プロフ) - HiMERU様と銀河鉄道に居たらもう天国でしかねぇ…!HiMERU様最推しなんで神作品と思いました！更新頑張って下さい! (2022年1月24日 23時) (レス) @page10 id: f9ab123213 (このIDを非表示/違反報告)
rufu(プロフ) - Chrisさん» 銀河鉄道の夜とっても素敵な物語ですよね…！原作がお好きな方にお読みいただき、私も凄く嬉しいです。ありがとうございます〜！ (2020年10月2日 12時) (レス) id: ec4581993d (このIDを非表示/違反報告)
Chris(プロフ) - 銀河鉄道だぁ〜！銀河鉄道の夜を愛しているので、凄い嬉しいです。 (2020年9月26日 11時) (レス) id: 313ba381d4 (このIDを非表示/違反報告)
rufu(プロフ) - わてぇさん» コメントありがとうございます〜！更新頻度少なくて申し訳ないです；；頑張りますね！ありがとうございます (2020年9月26日 0時) (レス) id: ec4581993d (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2020年8月11日 2時
