20話 〈過去篇9〉 ページ26
〜銀時side 〜
松「もうすっかり仲良くなれたみたいですね。」
貴「あ、松陽。おかえりなさい」
銀「おかえり、なさい、?」
松「ええ。遅くなりました。
お腹すいたでしょう?夕飯できましたよ。
ええと…」
貴「銀時! だよ」
松「銀時、ですか。いいですね。
行きましょう?A、銀時。」
初めてだった。
こんなふうに、人に笑顔を向けられたのも、
自分の“名前”を呼ばれたのも、
こんなに暖かい、おいしいご飯を食べたのも。
_______________
それからある日、
貴「ねえ銀時、ちょっと来て?
美味しい食べ方、教えてあげる。」
そう言ってAは俺の手を引っ張って台所まで来ると、
どんぶりご飯に小豆をたっぷり乗せ、その上にクリームを絞り出した。
銀「…………何?これ?
猫の餌?!」
貴「まあまあ、食べて見なって〜」
銀「いや、無理無理無理無理無理無理ぃぃ!!!
死んじゃうって!『食べて見なって〜』じゃないわ!」
貴「いいから食べて見ろっつってんだろうが((」
銀「・・はい 。」
このままだと殺されかねないので、恐る恐るそれを口にする。
銀「―――――うまい。」
衝撃の美味しさだった。
あんこの甘さといい、ご飯との相性といい…
貴「でしょ?でしょ?
これぞ天下の食べ物だと思わない?」
銀「思う思う。最高だなこれ!」
貴「でしょ?
ねえねえ、これ、なんて名前がいいかな。
○○丼、みたいな感じかなぁ。」
銀「んーーーーー、
宇治銀時丼、とか」
貴「いいね!それ。
宇治銀時丼!
あ、でも、松陽にはないしょだよ?」
銀「おう。秘密のグルメだな。」
(銀「…でも俺はクリームはないほうがいいかな」
貴「えー、そこが美味しいのにー。」
松「二人共何を話しているんですか?」
銀/貴「「なんでもなーーい」」)
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蜜柑(プロフ) - ファーストMeさん» レス遅くなりすいません!!ありがとうございます()はやく更新できるようにがんばります! (2017年10月23日 21時) (レス) id: 629eedbd6a (このIDを非表示/違反報告)
ファーストMe - この作品を読むたびに押してます!!………………何故、評価投票は一人一回なのでしょうか………(突然すみませんでした( ノ;_ _)ノ) (2017年10月13日 17時) (レス) id: d48a818a0f (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - ファーストMeさん» ありがとうございます!やっぱり先生いいですよね(´ω`)ほんとにちょっとずつになりそうですが更新がんばります! (2017年8月31日 16時) (レス) id: 629eedbd6a (このIDを非表示/違反報告)
ファーストMe - 松陽先生につられてきましたw(;^ω^)更新頑張ってください!! (2017年8月30日 20時) (レス) id: d48a818a0f (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - ラグさん» コメありがとうございます!先生寄りにしたいなぁーと思ってます。先生死んじゃった後はまだ考えてませんが…(笑)がんばります! (2016年1月4日 10時) (レス) id: 5cc0c4dfcc (このIDを非表示/違反報告)
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