【銀魂】奈落の記憶喪失少女は吉田松陽の…

１４話 〈過去篇３〉 ページ19

〜松陽side〜


しばらくして、泣き疲れて眠ってしまったAを布団に寝かせた。


静かに眠る彼女には、化け狐なんてものの面影は全くなかった。


やはり普通の女の子ですね…


Aの頭を撫で、私も眠りについた。









――――――――――――――――――

〜貴女side〜


いつのまにか眠ってしまったらしい。

辺りは、もう昼間と同じくらい明るい。


初めてこんなによく寝た。





松「起きたのですね。

おはようございます。」




貴「…おはよう」






松「お腹がすいているでしょう？

朝御飯にしましょうか」




そういえば昨日から食事をとっていない。





居間の机には、味噌汁や白米、焼き魚など

見たこともないような豪勢な食事があった。




貴「･･････」



松「どうかしましたか？」



貴「こんなに、食べていいの？」



松「勿論ですよ。

好きなだけ、食べてください」



貴「ありがとう。いただきます。





・





・





おいしい…」






松「それはよかったです」







まったく、初めてのことばかり…



こんな平和な朝も、

こんな温かくておいしいごはんも、

なにもかも初めで、




こんな日が毎日続いたら、幸せだな…なんて

考えてしまった。

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