【銀魂】奈落の記憶喪失少女は吉田松陽の…

１０話 ページ13

貴「松陽…」









松「分かっていますよ。





処刑の日取りでも決まったのでしょう？」







貴「・・!!!


一週間後、貴方は黒狐に処刑される。」









松「そうですか。



でも、あと一週間もあるのですね。


まだ貴女といられますね。」









貴「なんで…？






貴方は悲しくないの？





まだ生きていたいと思わないの？」









松「確かにそう思うこともありますよ。




でも、私は幸せです。






こんなところででも、貴女と会えた。









それに最期の時も、





貴女といられるのですから。









…まあ、やり残したこともありますけどね。









だから、貴女にお願いしたいことがあります。









あの子たちのこと、お願いします。









それと…





この先、どんなことがあっても、


生きることを諦めないで。





幸せに、生きてください。



笑っていてください。







私は…貴女の笑顔が、大好きですから。」









貴「分かった。約束する。





私からも、いい…？」









松「はい。」







貴「貴方も、笑顔でいて。








貴方は、何も覚えてなかった私に、



色々なことをおしえてくれた。






貴方の笑顔のおかげで、



私は救われた。


また笑うことができた。






だから、最期まで笑っていて。




私も…貴方の笑顔が大好きだから。」









松「A、私は貴女が好きです。


愛しています。



貴女がここに来る、ずっと前から。」









貴「私も……

ここに来る前のことは覚えてないけど、



貴方が好き。


この感情が何ていうのか分からない。


でも、貴女を愛してる。」









松陽はAを抱き寄せ、


二人は今までで一番幸せそうに笑っていた。

お知らせ→←９話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す