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乱数さんが私の背中を押しながら言う。
「待っててね、幻太郎！オネーサンをすっごく可愛くするから！」
自信満々な彼を見ていると自然と顔が綻んだ。デザイナーってすごいな。
「はい！どーぞ！」
これまたおしゃれな袋が手渡され、私は試着室に押し込まれた。
袋の中には袖が膨らんだ淡いピンク色の服と黒のデニムパンツが入っていた。普段からあまりおしゃれに気を使わない私にはこの袖が何て名前なのかも分からない。
ほー、と感心しながら試着していると、扉の向こうから乱数さんの声が聞こえた。
「そろそろどうかな？」
「……終わりました！」
「すごい！オネーサンすっごく似合ってる！サイズもちょうどだし、最高だね！」
慌てて着替えて出て行くと、乱数さんはこれでもかと褒めてくれた。ぴょんぴょんと私の周りを飛び跳ねる。可愛い。
「幻太郎、どうかな？」
乱数さんが幻太郎に問いかけると彼は私をじっと見つめた。
……え、恥ずかしいんだけど。
「とても似合っています。…………可愛い、ですね」
ぎこちなく言う彼を見て、私と乱数さんはどちらからともなくハイタッチをした。
そして乱数さんは上目遣いで私を見ながら、“僕頑張ったから、頭撫でて？”と言った。
今まで出逢ったどんな人よりもあざとい。
「え、えっと……よしよし？」
私が彼のピンク色のさらさらな髪を撫でると彼は同じようにピンク色のロリポップキャンディを私にくれた。
「わ！ありがとうございます！」
『女子力負けてる気がします』
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弥生(プロフ) - らむさん» すみません！ありがとうございます！直しました！ (2019年3月19日 20時) (
レス) id: c470da6ec6 (このIDを非表示/違反報告)
らむ(プロフ) - 今日投稿された・が、名前として変換されてませんでしたよ！←わかりにくかったらすみません！ (2019年3月19日 19時) (レス) id: cbd03db035 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥生 | 作成日時：2019年3月15日 5時
