７話 ページ8
─ノースside─
そろそろ廃船場の片付けしないと間に合わないな、お暇するか。スモーカー中佐が言ってた騒ぎも治まってんでしょ。軍曹ちゃんから何の連絡もないのがちょっと気になるけど、ま、大丈夫か。
『市長さん、今日はこのへんで』
「ん、そうか。付き合わせて悪かったな」
『何言ってんですか、私が遊んでもらったんです。今度来るときはお酒持ってきますよ』
「ンマー、それは期待して待っとこうか」
『はは、そーしてください！んじゃ、また遊び来ますねー！』
「あぁ、またな」
手を振って、窓から飛び降りる。行儀が悪いって？知らん、こっちのが早い。市長さんが許してくれるんだからモーマンタイよ。
１番ドックを通り抜ける時に長鼻男とハト野郎とパウリーを見かけて手を振ってみた。カクは振り返してくれたけどハト野郎ことルッチはこっちを見もしなかったしパウリーは顔真っ赤にして叫んでた。変人の集まりだなー、おもしろ。
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コンコンッ
『たのもー』
「あ"？誰だテメェ」
『お？きみこそ誰だろーか。新人くんかなぁ。誰でもいーんだけど、カティくんいる？』
「！ 何で兄貴の名前を...！！」
『あぁ、名乗れば分かるか？初めまして、私ポートガス・D・ノースというんだけども。きみのアニキとは友人なので安心して欲しい』
「...」
廃船場を粗方整理してフランキーハウスにやってきた。理由は勿論廃船場にある迫撃砲や不発弾、海賊船の処理を押し付けるためなのだけども。礼儀正しく挨拶をすればドデカイ斧を持った男はフルフルと震え出した。どうした、もしかして私のファンか。なんて考えていれば斧を振りかざされる。
『なんでだ！？』
「うるせえ！！海軍と海賊がダチな訳ねェだろーが！！」
『それを偏見と言うのだよ、斧野郎くん！！』
斧野郎に斧を振り回しながら追いかけられ鬼ごっこが開始された。軽く避ければ更に怒る。短気か？遊びには来たのだが決してきみと遊びたい訳じゃないんだなー、これが！
ギャーギャー言い合いながら走り回っていればフランキーハウスからカティくんと部下数名が出て来た。笑いながら手を振れば呆れたように溜息を吐かれた。なんだ？傷付くぞ？
『やぁ！遊びに来たよ！』
「殺されそうなのに余裕か」
『遊んでるだけだからねー』
「クソアマァ！！」
『(笑)』
▽
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作者名：えると。 | 作成日時：2022年9月2日 22時
