自由に生きようよ、ね【ONEPIECE】 (ページ46)

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４５話　過去②ー２ページ46

─ノースside─

『エース、おかえり』

「あぁ」

『あれ、ルフィは？追いかけて来なかった？』

「...」

いつも通りエースが夜ご飯を持って来てくれた。今日はお魚。まぁ、お肉かお魚くらいしかこの森にはないんだけども。

それよりもルフィが居ないのが問題だ。エースが何も言わずに部屋に行ったからルフィに何かしちゃったんだろーな。エースが仲良くできるとは思ってなかったけど、この森に置いてくるのはいじわるだ。

お昼はあんまり食べれてなかったからお腹空いてるよね、一人で帰ってこれるかな。じーちゃんの孫だから生きてはいるんだろーけど、ケガしてないか心配だ。

明るい内は元気な動物が多いからな。怒ってる"声"は聞こえないから今のところは大丈夫っぽい。ルフィが私を呼んでくれたら"声"も聞こえやすくなるんだけど、まだそんな話したことないもんな、名前も助けても言わないかも。

夜までに帰って来なかったら探しに行こう。夜は静かだから早めに見つけられるはず。

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『ドグラ、ルフィ帰って来た？』

「いんやー、帰ってニーなー」

『私さがしてくるよ』

「ンニー...ノース一人で大丈夫か？エースは行かニーだろー」

『ん、ヘーキ。行って来る』

「気を付けろよー？」

『うん』

結局夜になってもルフィは帰って来なかった。お腹すいたら野生の勘かなんかで帰ってくるかもって思ってたんだけどな。

カバンに食べ物つめて救急箱持っていざルフィ探しの旅へ。エースは今お風呂中だから出るなら今しかない。エースに言ったら多分止めてくるし怒っちゃうから。

とはいっても歩いて探したら何週間かかるか分かんないからお友達にも手伝ってもらおう。ウミが教えてくれた、悪魔の実の能力でできること。

手のお皿の中にミズを溜めて、形をイメージして作る。この子たちは生きていると、私が信じればその通りになるってウミが教えてくれた。能力の使い方は私次第だって。

ぷか、ぷか、ぷわわっ

『"水魚"...ルフィ見つけたらおしえてね』

水と海から連想したのがお魚だっただけで特に理由はない。大きいのは疲れるし崩れやすいから作らないけど、お魚じゃなくてもネコやクマも形だけなら出来る。でも私の思ってる通りになるから空は飛べないしネコはお魚を食べるしクマは他の子を襲っちゃう。それが悲しいから作りたくない。

ふよふよと泳いでる水魚たちは私の大切な友達。絶対にルフィを見つけてくれる。

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