王子と姫 (ページ22)

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にじゅういちページ22

もぉ〜、やだ……

水上に宣戦布告され、結花たちのところに逃げる。

王子だけで精一杯なのに……追い打ちかけるのはやめてよねぇ…

国近「Aさんや、相変わらず人気ですなぁ」

『ねぇ、見てたのなら助けてよ…！』

国近「えぇー、だって見てて面白かったもん」

『面白かったって…』

国近「ね、今ちゃん？面白かったよね〜」

今「……まぁ、否めないわね…」

『結花まで！？僕には…味方がいないの…？』

今「私は、それがメインじゃないわよ？」

『んぅ？じゃ、何で助けてくれんかったん？』

今「まぁ……私はね、Aに幸せになってほしいなって思ってるの。王子くんと付き合うのがAにとって本当に幸せかは分からないじゃない？もしかしたら、水上くんや出水くんかもしれないじゃない」

水上は分かるとして、何で出水も？同じ隊だから？

今「だからね、選択肢は多い方がいいと思うの。自分が本当に幸せになれると思った人とAは、付き合えばいい。悩んで悩み抜いた結果は、きっと自分を本当に幸せにできるはずよ。だから、私はAを応援したいの」

…！！結花！

『結花！大好き！そこまで考えてくれたの！』

思わず結花に抱きつく。

今「A！離れなさい！」

『やだ…もう、結花が僕のお嫁になればいい…料理もできるし、面倒見もいいし…』

今「！ちょ、ちょっと何言ってるのよ！取り敢えず、離れてよ…って、何て馬鹿力…！ゆ、柚宇助けて！」

国近「しょうがないなぁ。柚宇さんが手伝ってあげようではないか…あれ？動かない…A、力強すぎない？」

『別に…そんなことないもん…結花と柚宇が弱いだけ…』

今(Aは、私に嫌がらせをされいるのかしら…発育の暴力を私の体に当てている。無意識なのかもしれないけど…嫌味なのかしら！不思議と嫌な感じはしないけど…恥ずかしいのよ！)

国近「仕方ない…奥の手を使うしかないね〜」

な、なんだが嫌な予感…

今「仕方ないわね…柚宇、思いっきりやりなさい」

国近「はいはーい。いくよ、A覚悟！」

思いっきりくすぐられる。僕がくすぐり弱いって分かってしてるわ…やめてよ！

『…ふ……ぁ…や、やめて………は、離れるから…ひ…ゃぁ……』

手を離した後も、柚宇にくすぐられる…

『ゃ…ふ…も、おしまい…柚宇、やめ、て……』

笑いすぎて息が出来ない……

国近「……仕方ない…これでおしまい」

良かった…やっと終わった…

今「ねぇ、柚宇。A、危険よね…？」

国近「そうだね〜……私たちが守らなきゃ……」

Aのセコム、2人誕生