にじゅう ページ21
水上side
Aが引き摺られて出てきた。恥ずかしそうに顔を赤らめ、国近に隠れる。
可愛い…
水上「……何引きずられとるんよ、自分」
『だって……恥ずかしいだもん…』
水上「よぉ、似合てるで。自信持ちや」
『あ、ありがと…』
周りに花が咲くような笑顔を向けてくる。ホント、可愛い。ただ…露出多ないか…?狙われんか心配やわ。
途中からはそんな心配がいらないような元気さを見せる。
ビーチバレーという単語を聞いた途端目を輝かせ、やりたそうにする。
水上「Aするんやろ?めっちゃやりたそうにしとんで」
『僕もやりたい!中学の時バレーしてたから出来るよ!』
犬飼「1番ガチな奴じゃんw」
顔にボール当たらんかったらええんやけど……
フラグは立てたらあかんな…
バチンッ!
思いっきり顔にボールが当たる。むっちゃ痛い…
水上「Aさん?何、自分顔に当ててくれとるん?」
『ごめんって!事故やん!仕方ないもん!顔当たりそうやと思ったら、避ければ良かったじゃん!』
改心するつもりはないようやな?
水上「初心者にあんな速いボール避けれる奴おるか!A、覚悟せ!!」
Aに水をかけていると、荒船の顔にかかった。目が本気やな……怖。
結局、2人でAを一方的にかけた。
水も滴る良い女…何てアホなこと考えとったらあかんな。
王子が何かAに話しかけとる。それによってAは顔を赤らめ逃げる。心の中に黒いモヤが現れる。
"嫉妬"…ホント、可愛ないな…
Aは、今日、悉く悪い事が続けて起きるらしい。ナンパに絡まれている。
足が出そうって感じやな。蹴ったらあかんで?Aが怪我してしまうやろ。ナンパに絡んだら男らちはともかく(((
水上「ちょっとお兄さんら。誰の許可取って俺の彼女に話しかけとるん?」
あからさまにホッとしたA。気いつけなあかんで?Aは、可愛すぎるからな。
よく見ると腕が赤くなっている。大丈夫や言うとるけど、痛いやろ…"次会った時は許さへんで?覚悟しとけや"と思い、ナンパしてきたやつを睨んでおく。
せっかくやし、気になってる事、聞いてみるか。
水上「誰かと付き合うとるん?王子とか?」
『付き合ってないよ』
水上「そやったら…俺にもチャンスはあるわけやな?」
『…?何のチャンス…?』
分かっとらんやつやな、これは。
水上「Aを俺に惚れさせることやな。待っとれや?」
Aの耳元で言う。少しでも意識して貰えればええな…と思って。
『…?!え、は…?!』
充分、意識してもらえとるみたいやな。王子、負けんで?
59人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Reina | 作成日時:2022年11月14日 16時