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じゅうはち ページ19

凄くびちゃびちゃにされた。酷いよね、ホント。

王子「お姫様、大丈夫かい?」

『うぅ……大丈夫じゃない…!』

王子「はい、タオル」

『ありがと……疲れた…ね、酷いと思わん?2人で1人を攻撃するとか』

王子「楽しそうだったよ。ほら、髪拭かないと風邪引くよ?」

『お母さんかよ………え、ちょ、タオル!』

タオルを持ってかれた。王子は僕の後ろに回る。
え、何するつもり?首絞められるん?え、なに?

王子「お姫様が自分で乾かさないなら、僕が乾かすよ」

凄く丁寧に乾かされる。めっちゃ上手。でもちょっとくすぐったい。拭かれるときにたまに手が耳にあたる。


この体勢…所謂バックハグみたいな形に…距離めっちゃ近いし。てか、王子、筋肉質だ。男子の体型。うぅ……何だか恥ずかしくなってきた。


王子「はい、おしまい。あれ、顔赤いけどどうしたの?」

『へ、何でもないよ…!』

王子「……意識したの?可愛い所あるんだ」

『わ…ち、違う…!髪乾かしてくれてありがと…!』

逃げる!


王子side

僕がセットしたビーチボールをAが打つ。打つフォーム、打った後の着地全てに目を奪われた。美しいなって感じてしまった。

そのボールは思いっきりみずかみんぐの顔に当たる。勢いが良かったよね。流石元バレー部。


その後、みずかみんぐは何処から出したのかわからない水鉄砲をAに向ける。避けるの上手だね。


ビシャッ

荒船の顔に水がかかる。荒船の顔がまるで般若みたいだw

流石2人から攻撃されると全て避けることは難しいらしい。数回水をかけられていた。楽しそうだね。僕も混ざろうかな((



あ、2人ともの水鉄砲の中身が全てからになったみたい。

Aは、びちゃびちゃにされていた。まだ海に入っていないのに。 なんて言うのかな……髪が濡れていて…ちょっと色っぽいと言うのかな。



王子「お姫様、大丈夫かい?」

『うぅ……大丈夫じゃない…!』

王子「はい、タオル」

僕以外の人にAの魅力を気づいてほしくない…何て強欲なのかな。

『ありがと……疲れた…ね、酷いと思わん?2人で1人を攻撃するとか』

疲れたのか、A動こうとしない。だったら僕が拭いてあげるよ。僕からちょっとしたイジワル。


王子「楽しそうだったよ。ほら、髪拭かないと風邪引くよ?」

『お母さんかよ……え、ちょ、タオル!』

髪を拭いてあげると、Aは静かになった。ちょっとは意識してくれてるのかな。

王子「……意識したの?可愛い所あるんだ」

耳元で話すとさらに赤面させた。可愛いな。

『わ…ち、違う…!髪乾かしてくれてありがと…!』

逃げられちゃった。耳が弱いんだ…覚えておくよ。

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作者名:Reina | 作成日時:2022年11月14日 16時

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