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頷きながら聞いていたお母さんは、私が全て話し終えるとゆっくりと口を開いた。
「まずはね、あなたが命懸けで守った3人は無事みたいよ。高専関係者が手を回してくれて、1日入院して帰ったって」
「そう…なんだ？」
「うん、安心してね。次はAの怪我についてね」
あんなに血だらけで全身痛くてしょうがなかったのに、今は体が少し怠いだけだ。
丸1日眠っただけで治るほど人間の体は器用じゃない、はず。
「反転術式、って覚えてる？」
「…確か“負×負=正”、みたいな感じだった気がする」
「合ってるよ。また詳しくは教えるけど、それを使って治したの」
「誰が？」
「高専生の女の子と、わ･た･し」
「たしか、家入さんか………え、お母さんも？」
うん！と満面の笑みを浮かべるお母さんのその顔は、実年齢にそぐわず幼いもので。
前に軽く説明してもらった時、反転術式で他人の怪我を治すのは高度な技だから使える人は少ない、って言ってたはず。
というかそう言っていた人が保持しているなんて…言葉の信憑性が低くなる。
「私の場合は呪力の消費がかなり激しいから他人の治療はあまりしたくないんだけど、大事な娘の身体だし、高校生の手前カッコつけちゃったのよね」
てへ、と効果音のつきそうな相も変わらず幼い顔に苦笑いする。
やっぱり一級持ってただけのことはあるんだな、と自分の親を改めて尊敬する。そして家入さんのことも。
「あとは、あなたの呪術、というか、私達の血筋の話をしなきゃね」
「血筋…家系の話？」
「うん。今まで話してこなかったこと。大事なことだから然るべき時にしようと思ってたんだけど、その時が来ちゃったからね」
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ユコ(プロフ) - 緑の白猫さん» 展開スピードは自分の中で1番心配していた所なので、そう言っていただけて嬉しいです！ありがとうございます (2021年3月1日 21時) (
レス) id: cf63eb9bb2 (このIDを非表示/違反報告)
緑の白猫 - 展開やストーリー構成が急展開過ぎず、読んでいてとても心地良かったです。 (2021年3月1日 15時) (レス) id: 41276e8159 (このIDを非表示/違反報告)
ユコ(プロフ) - 五条と夏油はイニシャル一緒さん» ありがとうございます！私もげとーさん好きなので頑張りますね^^ (2021年1月24日 7時) (レス) id: cf63eb9bb2 (このIDを非表示/違反報告)
五条と夏油はイニシャル一緒 - 面白いですー！夏油さん好きなので嬉しいです、応援してます！ (2021年1月24日 1時) (レス) id: f43ac37e04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユコ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oorsayui/
作成日時：2021年1月19日 12時
