【銀魂】オールレディ フォーリンラブ#5

二百七、一本の藁 ページ7

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暫く経って、私は自室に居た


といっても解放されたわけではなく、荷物をまとめるためだけだ


結局私の罪状は、鬼兵隊に犯罪を委託した教唆罪となり、決定的な証拠はないため執行猶予だけとなった


でも証拠品だとかいって色んなものが押収され、残っているのは僅かな着流しと携帯電話


携帯こそ押収すべきなのだとは思うけれど、真選組をはじめ幕府関係者の連絡先を完全に消滅させるという条件付きで承諾がおりたらしい


…それも近藤さんのお陰なのか



沖「早く準備しなせェ」



そんなこんなでボーッとしていると、外から総悟の声がかかった


見張りをしてるらしい


別に逃げやしないのに、と思いながら携帯に手を伸ばす


連絡先を確認すると…まあ数件しか残っていない


元々真選組(ここ)の外に少ししか居なかったから仕方の無い事なんだろうけど



＿＿＿＿＿ なにか困ったことがあったら何時でも万事屋銀ちゃんに来いよ？金次第で何でも解決してやるから



こんな時に銀時の声が頭によぎる


出会ったばかりのときに言ってた言葉か


…なんだろ、こういうのを



「藁にもすがる思い、っていうのかな………」



私の右手はボタンをピッピッと押し、“万事屋”と表示された番号にコールしていた



銀「………もしもーし、こちら万事屋銀ちゃんでーす。依頼の人は一番、それ以外は死んでくださー＿＿＿ 」

「銀時、私。倉田A。依頼がある。質問に答えるだけのローリスクハイリターンないい話」

銀「…ンなうまい話があるかよ」

「ある。答えて。





証拠を捏造されて、してもない通話を聞かれて、犯人にでっち上げられた可哀想なお巡りさんが一匹居ます。

＿＿＿＿＿＿＿＿貴方ならどう助ける？」





畳に、一粒水滴が落ちた


だけれど、私は笑っていた


何をいまさら助かろうとしているんだ私は


…もう、手遅れだって分かってるのに


右手で赤い受話器のマークを押した

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