【銀魂】オールレディ フォーリンラブ#5

二百拾七、零れた笑み ページ17

．



何時ぶりだろう


笑ったのは、涙を流したのは


トン、と肩に重みを感じて横を見ると、ヅラと神楽が手を置いて笑っていた



桂「やっと笑ったな」

神「私達に任せるヨロシ！！」

「…頼もしいね」



ありがとう


そう言って二人を抱き締める



桂「おい…気が早いぞ。今から助けるんだからな」

「分かってる」

神「A、胸大きいアルな…」

銀『おい俺も混ぜろよ！！』

神「ゲヘヘ、銀ちゃん残念ネ。これはここに居る私の特権アル！」



そう言っていつまでも胸にグリグリ顔を擦り付ける神楽を引き剥がして、デコピンをお見舞いする



「………くれぐれも、無理はしないで。私のことを信じてくれてる人に傷付いて欲しくない」

神「わかってるアル」

「特に銀時」

銀『おっ…俺かよ！』

「当たり前でしょう？いつもあんたが一番ボロボロになってるんだから」

銀『分かったよ…極力無理しない』

「極力じゃなくて、絶対、ね？」



釘を刺しておく


って言ったってハチャメチャするのは目に見えているけど


繋がったままの電話をスピーカーに変えて、今の状況を話す



「………今回の主犯は、母上。恐らくっていうかほぼ確定だけれど。

私が兄上に唆されて、鬼兵隊と手を組んで真選組の崩壊を企んでいたってことになってる」

桂「しかし…大助はもう………」

「そう。本当はもうこの世には居ない。だけど、それを無理矢理生きてることにして罪を着せた」



改めて考えると、酷い人間だと思う


死んだ人間を…兄上を勝手に悪人に仕立て上げて



桂「ならばどうすればよい」

「一番手っ取り早いのは…斬首を見届けた人」



だけど…と口篭る


なんて言ったって



銀『お前自ら見届け人を裏で始末したからな』

「…言わないで」



そう、自らの首を絞めるようなことをもう既に行っていた


言質はとれてるけど、それを私が言ったところで“裏切り者が吠えてる”とあしらわられるだけなのは目に見えてる


…でもまあ、後悔はしてない

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