【銀魂】オールレディ フォーリンラブ#5

二百拾六、頼みの藁 ページ16

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急に大きくなった声に思わず目を瞑る



「あんな状況で信じろって言うのは無理があったの。あんな罪状だったのに命あるだけマシよ」

銀『テメェはそれでいいのか。アイツらン中に“裏切り者”ってレッテル貼られたまんまで』

「………それは」



いいわけが無い


無いけど…



「…しょうがないでしょう？証拠は全部私が主犯に見えるように作り替えられてるし、辻褄合わせられてるし」

銀『………要はそれをぶっ壊せばいいんだな』

「………そんなの出来る訳ない」



出来るならもうやってる



銀『出来るさ。お前がテメェ自身の為に諦めなければ』

「具体的に何をすればいいっていうの」

銀『自分で考えろ。お前賢いんだから』



自分自身の為に


一番私に縁遠い言葉



「……………何でここまでしてくれるの」

銀『ンなの決まってんだろ。お前ら(･･･)に依頼されたからやるだけだ』

「お前、ら…？」

銀『金次第で何とかしてやるっつっただろ。うちの家計は今火の車なんだよ。ローリスクハイリターンなんだろ？喜んで受けるだけだ』



ああ、そんなこと言っちゃったな


………やっぱり藁にすがってみたくなってきた


そんじゃそこらの綱よりも頼もしいこの藁に



「……………銀時、もう一度、依頼されてくれる？」

銀『ああ。犬の散歩から地球の平和を守るまで、何でも依頼されてやるよ』



その頼もしい言葉に、一筋の涙と小さい笑みを零す








「万事屋。大事な依頼があるの。



私を、ここから救って。



………助けて」

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