百九拾、もどかしさ ページ40
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土方さんはタバコに火をつけ、ふぅと煙を吐いて言葉を続ける
土「本当に怨恨だけが理由だと思うか」
「…いや、多分違う、と思う。本当に怨恨なら力及ぶかどうかも考えずに近藤さんとか土方さんにとっかかってきそうだし」
土「だよな…」
「何ていうか、様子見みたいな」
土「俺らの出方を伺ってるのか?」
「わからない。何かのタイミング計ってるのかもしれないし」
結局は当事者じゃないと真の理由は分からないわけだけど
目的がわからないうちは手の打ちようもないし、なんだかもどかしい
「まだどこの攘夷志士なのか分かってないんでしょう?」
土「そうだな、手がかりは負傷者の目撃情報とお前が最初に拾った花の紙くらいだ」
「あれから毎回あの紙あるの?」
「ああ」
隊士に握らされていた花が描かれた紙はまだ何なのか分かってない
自分たちの連続した犯行だと知らしめるためなのか、はたまた何かメッセージ性があるのか
どっちにしろ一刻も早くとっ捕まえたい所だ
これ以上怪我人を出す訳には行かない
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作者名:ユコ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oorsayui/
作成日時:2018年3月27日 3時