検索窓
今日:28 hit、昨日:2 hit、合計:42,984 hit

百七拾九、向ける殺気 ページ29

.



土「…どうした?」



いきなりのそれに小さく聞いてみるが、目を見開いたまま動かない


何かを言おうとした口も開かれたまま


と、親らしき方の女が満面の笑みを浮かべた



女「まあ!本当にここが貴女の職場なのね!」

土「…?」



その言葉にはっとしたのか、少し震える声でAはやっと音を出した



「……………何で、ここに」

女「何でって…()のことを心配しない()なんていないでしょう?」

「っ………」



…娘?親?



土「…お前の母親か?」



そう聞いてやると、ゆっくりと首を縦に振った





「…私の、母上」





そして、俺の裾を握りしめる力を強める


二人を見つめる目を見て、俺は背筋に冷たいものが走った


二つのそれは平然を保とうと必死で、憎しみと怯えを交えた視線には


今までにAから感じたことのないほどの殺気


それがこいつなりのSOSだったと、この時に気付いていればよかった

百八拾、母と妹とそれから私→←百七拾八、八年



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (57 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
113人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 真選組 , 土方十四郎   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ユコ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oorsayui/  
作成日時:2018年3月27日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。