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百七拾九、向ける殺気 ページ29
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土「…どうした?」
いきなりのそれに小さく聞いてみるが、目を見開いたまま動かない
何かを言おうとした口も開かれたまま
と、親らしき方の女が満面の笑みを浮かべた
女「まあ!本当にここが貴女の職場なのね!」
土「…?」
その言葉にはっとしたのか、少し震える声でAはやっと音を出した
「……………何で、ここに」
女「何でって…
「っ………」
…娘?親?
土「…お前の母親か?」
そう聞いてやると、ゆっくりと首を縦に振った
「…私の、母上」
そして、俺の裾を握りしめる力を強める
二人を見つめる目を見て、俺は背筋に冷たいものが走った
二つのそれは平然を保とうと必死で、憎しみと怯えを交えた視線には
今までにAから感じたことのないほどの殺気
それがこいつなりのSOSだったと、この時に気付いていればよかった
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作者名:ユコ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oorsayui/
作成日時:2018年3月27日 3時