第３１話 ページ33
全「は？」
皆は理解できないという顔だった。
「そのままの意味ですよ？ここに引っ越してきたと同時に、両親も家も嫌がらせも
全部同時に無くなったんです。」
り「それは、もしかして・・・」
「・・・聞いて平気ですか？」
私は念の為、確認を取った。
そういうのが苦手な人もいるかもしれないからね。
私が問いかけると、皆はゆっくり頷いた。
「私がその日、家に帰ると両親は二人とも天井にぶら下がっていました。」
あの日の、あの光景が、思い浮かぶ。
もう、脳裏に焼き付けられている。これを忘れる事はないだろう。
「これが、両親の遺書です。」
皆は一緒に読み始めた。
私は窓から、外を眺めていた。
しばらくして、そろそろかな？と振り向くと何故か、皆は泣いていた。
「は？何で泣いてんですか？」
る「いや、これが自分だったらって考えるとなぜか・・・」
皆はズビズビ泣いている。
そんな皆が羨ましかった。
「私は、泣けませんでした。心のどこかで、いつかこうなるだろうなって思っていたから。
母と父はもともと、メンタルがあんまり強くなくて。
何回か病んでいたときもありました。
その時と、ちょうど被ってしまったんだと思います。
ついでに、家への嫌がらせは全部破棄しています。
あ、もちろん写真はとってありますよ？
いつか、ばらまいてあげる用の。」
全「！？」
皆は目を開いて驚いた。
まぁ、冗談なんだが。
「半分、冗談ですよ。写真はとってありますが。
これでいいですか？もう、話したくありません。
目の事はまだ話せません。」
こ「それは、僕たちが信じられないから？」
「難しい質問ですね。皆さんは、あいつ等とは違うって言う事は分かってんですが。
どうも、トラウマらしく。１回、裏切られたんで。
私は、虐めよりも裏切りが一番つらかったです。
今まで、一番信用していた相手が急に裏切るんですよ？
私は許せなかったです。そいつも、そいつを信じていた私も。」
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にゃんこ - 最後まで読みたかったです、とても残念です。 (2020年6月14日 17時) (
レス) id: d0d3488705 (このIDを非表示/違反報告)
田中くん - あの、、めちゃめちゃ好きです!別な作品でもお邪魔させて頂いたのですが、、久しぶりに読んだらあああああってなってチロル様じゃん!ってなりました!さとみくん推しでしたよね。さとみくん落ち好きなのでじゃんじゃん素敵な作品お願いします!長文失礼しました (2019年9月22日 19時) (レス) id: a8e2d2bd4e (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹チロル(プロフ) - マイさん» あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(訳、ありがとうございます！嬉しいです。嬉し過ぎて語彙力と脳みそが溶けました) (2019年8月19日 8時) (レス) id: 0e9f5e74c5 (このIDを非表示/違反報告)
マイ - あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(訳、好きです。語彙力と脳みそが溶けてなくなりました) (2019年8月19日 0時) (レス) id: eba5ae128f (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹チロル(プロフ) - ぷりん丸さん» 感動していただいたみたいで嬉しいです。拙い文章ですが、宜しくお願いします。 (2019年8月5日 8時) (レス) id: 0e9f5e74c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑞樹チロル | 作成日時：2019年7月15日 16時
