さとみ君の好きな人 パート３

第１０９話 ページ35

私たちは、年越しの準備をしているとインターホンが鳴った。

　 カメラを見ると愛奈が写っていた。

　「お、愛奈たちだ。上がっていいよー。」

あ「お邪魔しまーす。あ、さとみさんこんにちは。」

さ「やっほー、あれ？ころんは？」

あ「少しお酒買ってくるって、近くのコンビニにいます。」

　 愛奈は、持っていた大きめの袋をゆっくり降ろした。

あ「これ、頼まれたおせちのやつ。」

　「おぉ、どれもおいしそうだな！ありがと。」

　 袋の中には私が頼んでいたおせち料理が入っていた。

　 あとは、私が作った奴と一緒に箱に詰めるだけだ。

こ「入るよー。」

　「ピンポンくらい鳴らせ。」

こ「ごめんｗｗ」

　 ころんは買ってきたお酒を冷蔵庫の中に入れ始めた。

　 めっちゃ買ってきたじゃんｗｗ

さ「これ、めっちゃ美味しそう！」

　 さとみが見つめていたのは私が作った、栗きんとんだった。

　「明日のやつですー、つまみ食いしようとしたでしょ。」

さ「あ、ばれた？」

　「分かるわ。」

　 私は栗きんとんを冷蔵庫の中にぶち込んだ←

　 そのあと、メンバーがぞくぞく来て、一気に騒がしくなった。

　「ねぇ、テレビ何見る？」

さ「紅白。」

こ「ガキ使。」

ジ「ガキ使でしょ。」

る「ガキ使が見たいです。」

り「俺、紅白！」

な「どっちでもいいよ〜。」

あ「同じく。」

　 皆さん、見事に別れました。すばらしいですね。

　「え、年末と言ったら紅白でしょ。」

　 だって、今年は進○の巨人の主題歌が流れるんだよ？

　 三代目Ｊ○Ｂさんも出るんだよ？米○玄師さんも出るんだよ？

　 見ない訳にはいかないでしょ。

　 討論の結果、知らない人が出たときに見ることになりました。

　「よし、ＣＤＴＶも録画したし。これで神社にも行ける。」

ジ「一人でぶつぶつ言ってる。」

あ「ほっといて下さい。アニメの事とかになると、あーなんです。」

　 愛奈、うるさいぞー。ま、いいや春アニメでも探しますか。

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