性別不明の歌い手は男性恐怖症でした。【さとみ君】

第１２話 ページ16

そして、もう一回入った店内。

　 俺と少し距離を開けて隣に座っている鏡花。

　 向かい側には、ころん、るぅと、莉犬の順番で座っている。

　 鏡花は下を俯き、膝の上で手を握っていた。

　「大丈夫だから、ね？」

　「は、はい・・・」

　 そんな会話をする俺達を、怪しそうに見つめる三人。

　「えっと、どこまで話していい？」

　「さっき話してたお友達さん、ですよね・・・なら、知ってる範囲で・・・」

　「うん。」

　 俺は許可された範囲で鏡花の事を話す。

　「彼女は蓮見鏡花さん。三人とも、紫陽花って人知ってる？」

り「もちろん。」

こ「あの人凄いよね。」

る「一リスナーですからね。」

　 なら話が早い。

　 めっちゃ驚くだろうなｗｗ

　「この人が紫陽花。」

「「「・・・は？」」」

　 やっぱなｗｗ

　 三人は口をあんぐり開けて驚いている。

　 るぅとなんか泣きそうだもんｗｗ

　「紫陽花、です・・・」

こ「えっと、それは嘘とかではなく？」

り「本物の方ですよね？」

る「え？え？」

　 ころんと莉犬は驚きすぎて敬語になってるし、

　 るぅとに関してはえ？しか言ってないｗｗ

　「ほ、本物です・・・」

る「夢ですか？」

り「抓ってあげるよ。」

る「痛い！莉犬痛い！」

　 安定である。

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