やっちゃった… ～ＡＲＳ～ (ページ5)

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Ｎside

翔さんとのあの会話から１０分ほど。

車は動き出した。

すると安心からか少し出てしまった。

「ｳｳｯｯ…」

前をｷﾞｭｰｯっとにぎってなんとかたえた。

「ニノ？大丈夫か？もうすぐ着くからな？」

そんな言葉も耳に入らないぐらいやばかった。

お願いだ…はやくついてくれ…

ふと窓の外を見ると、目的地が見えた。
安心して出そうになったが、なんとか耐えた。

しかし
「ｶﾞﾀﾝｯ」
車が大きな段差を通った。

その瞬間我慢してたものがあふれ出した。

「ぅぁ…まだだめ…でないでぇ…」

無理やり前を握るが、それはとどまるところをしらない。

(ｼｭｰ…ｼｮｱｱｱｱｱｱｱｰ)

ふとももに暖かいものが広がっていった。

すると目的地についたのか、翔さんがこちらに気づいた。

「ニノっ！大丈……」

翔さんの顔が固まった。

俺のおしっこはそれと同時にとまった。

「…翔さっ…ごめんなさぃっ…俺っ…翔さんの車っ…汚したっ…大人なのにっ…我慢っ…出来なかったっ…ごめんっなさぃっ…」

悔しくて恥ずかしくて涙が出てきた。

すると頭に大きい手の平がのった感触がした。

翔さんを見ると、翔さんはﾆｺｯっと笑って

「なに言ってんの？ニノは頑張って我慢したじゃん。それに、ニノだって人間なんだし、失敗することぐらいあるよ。大丈夫！ニノが謝ることなんてないよ？」

俺は嬉しくてたくさん泣いた。

翔さんは俺の頭をくしゃくしゃっとして

「俺スタッフさんから着替えもらってくるね。ここで待っててね。」

と車を出て行った。

しばらくすると戻ってきて、着替えをさせてもらって、無事撮影はできた。