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宮「 3分待ってて!」


そう言って部室に駆け込んで行った宮城さん 。

向かいの女バスの部室で惚気ながら待とうかと 扉に手をかける 。


三「 Aちゃんっ 、」



聞きなれない声がして身体こと右を向けば 、爽やかイケメンに返信した 元ロン毛こと 三井さんがいた 。



バッ と 、風が切る音がするほどの勢いで 腰を90度に曲げる 。



三「 すまん 。本当にすまなかった 」

『 ・・・ 』


三井さんも バカワ同様に私に謝るタイミングをずっと探していたんだろう 。




高身長の三井さんは思ってたよりも足が長く 、腰を曲げなくてもギリ頭を視線に捉えることができる 。




私も嫉妬深いから 、自分の得意分野で自分より注目されてる同世代とかいたら気に食わない気持ちは痛いほどわかるし 、正直 三井さんには手を出されていない 。

なんなら ヤンキーに手を出されていない 。


私のこの怪我は誰も意図しなかった 巻き込み事故だ 。



が 、しかし 、結果的にこんな怪我を負ってしまい 、その原因であり 元凶なのは三井さんに間違いない 。


バスケ部に戻ると決めたことで責任を感じ 反省は充分しているんだろうけど


彼をこんな簡単に許していいものなのか 。



三「 許してほしいなんて甘えたことは言わない 。でもちゃんと謝らせてほしい 。」


私が何かを言うまで頭を上げるつもりはないらしく 、他の部下の人が通ろうご 人目を気にせずに頭を下げ続ける三井さん 。


でも 、私は流石に気になる 。


三「 責任なんて取れるもんじゃないだろうけど 、必要なことがあればなんでもする 」


『 ・・下向けないんで顔あげてもらっていいですか?』



急な義理堅さに若干引き立つも 、目線を下に向けるのも頭痛くなるし 、顔を上げてもらう 。

首が上がらず 、必然的に上目遣いになる 。


三「 顔なんて見たくないかと思って 、、」

真っ赤な顔を晒して 言う三井さん 。

何てネガティブなんだ!!
こんな思考だから闇落ちするだぞ!

なんて言えず 。


三「 俺がバスケ部戻ることすらも Aちゃんは嫌かもしれないけど 」

『 いや 、さすがにそこまでは 』


何で私がフォロー入れないといけないんだ 。


三「 俺 、Aちゃんが治るまで試合出ないつもりだから 」

『 えぇぇ 』


じゃ何で戻って来たの本当 。

重い 。重たすぎる 。



『 元気になったら 一発蹴り入れるんで今度ご飯奢ってください 』





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もも - シルビア★姉貴さん» 連投やめてください (4月22日 15時) (レス) id: 8826ef9895 (このIDを非表示/違反報告)
花ちゃん(プロフ) - みずきさん» 別の作品と間違えて消してしまったので、新しく影山の物語を作成しているところです。お楽しみいただいていたのにご迷惑をおかけして申し訳ありません。 (2023年4月5日 7時) (レス) id: ebe1af7d46 (このIDを非表示/違反報告)
みずき - あのー、影山飛雄が一番かっこいい!はどこ行ったんですか? (2023年4月4日 12時) (レス) id: 76044cacdf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花ちゃん | 作成日時:2023年3月6日 8時

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