はち ページ9
不気味な声は、狼ゲーム、と言った。
狼ゲーム、という名前を聞いて思い浮かんだのは、いつか友達とやったカードゲーム。
[は、早く、それぞれの名前が書かれた椅子に座ってください!]
『りょ〜。』
私は軽く挙手をし、椅子に座るべく自分の名前が書かれた椅子を探した。
…の、だが、私以外の全員は命令に従う気が無かったようで。
[ちょ、ちょっとみなさん!
言うこと聞いてください!]
うはは、誘拐犯困ってやがんの。乙ー。
警察「いいから早くここから出せ!
俺は警察だぞ!」
[警察だろうと、ここから出すわけにはいきません!]
いや、たとえ警察だったとしてもここに連れてこられてる時点で出してもらえる訳ないけどな?
てか、コイツ警察なんか。
この見た目で?
…絶対ウソだろ。
服がダサいイケメン「じゃあ、どうしたら出れるというんだ?」
[もぉ!言うこと聞かないなら罰を受けてもらいますよ!
10秒間だけ待ちますからね!]
うぇーいPCくん無視されてやがんのー。
…お、あったあった。私の椅子。
[10、9、8…。]
猫ちゃん「もう付き合いきれねーんだけど…。」
『ねー、ほんとその通りだよ猫耳ちゃん。』
猫ちゃん「ワタシは猫耳じゃね…って何やってんだアンタ!
もう座ってんじゃねぇか!」
[7、6、5…。]
『んえっ?いや、いちおー座っといた方がいーかなって…。
逆にみんなは座んないの?』
巨乳美少女「そ、そうだよ…。
一応、言うこと聞いてた方がいいんちゃう?」
[4、3、2…。]
『ほら、そこの美少女ちゃんもそう言ってることだし…。』
巨乳美少女「び、美少女…?」
目ん玉セーラーちゃん「や、やばいんじゃないですか…?」
[1、0…。
ルールを無視したので罰を実行します!]
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作者名:ハチミツころっけ | 作成日時:2024年3月15日 16時