=やさしさ・10= ページ36
「ちぃちゃんっ_____!!」
赤いマフラーをした雄也が・・
優しい声で僕を呼んだ。
僕は、ポタポタと地面に涙を零し囁いた。
「ゆう・や・・?
なんで___。幻じゃ・・ないの?」
雄也は僕を優しく見つめ
「ちぃちゃん、こんな時間に一人で危ないよ。
・・どうして、オレを電話で呼んでくれないの?
一人で泣くなんて・・オレ、許さないよ____。」
「_________っっ。」
僕は、走って雄也の胸の中に
勢いよく抱き着いた。
雄也は優しい声で
「・・ちぃちゃん・・。
ホントに平気?・・怖くない・・?」
僕は、雄也の胸に頬を寄せ
「んーん。怖くないよ、だって雄也だもん・・。
雄也、逢いたかったの・・すごく___。
僕ね、雄也に逢いたかったんだよ・・。
あの夏の日も・・ずっとずっと考えてた
雄也の事____。」
雄也は黙って僕を強く抱き締める。
「痛くて、苦しくて・・気持ち悪くて__。
でも、雄也の事考えると・・スッと気持ちが
軽くなって・・温かくなるんだよ___。」
雄也は優しい手で背中をさすってくれる。
「ねぇ、雄也・・忘れちゃったかな?
小5の夏休み。田舎から帰って来て
僕、この公園のイチョウの木の下に
居たの、この場所に_____。」
雄也は優しい声で「うん。」と言った。
「・・そしたらね・・雄也が来てね。
僕嬉しかったんだ・・。でも・・
汚い僕が・・雄也にばれてしまったら
って・・怖くて_________。」
雄也は僕を、
もっともっと強く抱き締めて
「ちぃちゃん・・
ちぃちゃんは、汚くなんかないよ____。」
僕は首を横に振って
「うんん。汚いの・・。
本当は、こんな風に優しく・・・
雄也に抱き締めてもらう、資格ないんだよ。
アイツが触ってしまった僕は・・全部、
全部、汚いんだよ・・。ごめんね・・雄也。
・・逢いたいって思ってごめんね_____。」
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あひる(プロフ) - 優子さん» わぁぁ〜い!優子さんのコメントだぁ!!ありが太陽!!嬉しいです( *´艸`) (2017年2月15日 19時) (レス) id: 6803c45da5 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。おまけのお話し良かったです。侑李君可愛い~ (2017年2月15日 19時) (レス) id: 2f2289b391 (このIDを非表示/違反報告)
あひる(プロフ) - 優子さん» 優子さん、コメントありがとうです!!おまけまでどうぞよろしくですっっ!! (2017年2月5日 21時) (レス) id: 4df7931a15 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。侑李君嬉しそうだね。雄也君と裕翔君と涼介君と大ちゃんと慧君優しい~ヤバい~ (2017年2月5日 21時) (レス) id: 2f2289b391 (このIDを非表示/違反報告)
あひる(プロフ) - 優子さん» 優子さんっ!いつもありがとうですぅ〜!!すごく支えになります!!これからもよろしくですっっ!! (2017年2月2日 18時) (レス) id: 4df7931a15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あひる☆ | 作成日時:2016年12月11日 14時