検索窓
今日:37 hit、昨日:0 hit、合計:153,885 hit

=やさしさ・10= ページ36

「ちぃちゃんっ_____!!」


赤いマフラーをした雄也が・・

優しい声で僕を呼んだ。




僕は、ポタポタと地面に涙を零し囁いた。

「ゆう・や・・?
 なんで___。幻じゃ・・ないの?」



雄也は僕を優しく見つめ


「ちぃちゃん、こんな時間に一人で危ないよ。
 ・・どうして、オレを電話で呼んでくれないの?
 一人で泣くなんて・・オレ、許さないよ____。」





「_________っっ。」


僕は、走って雄也の胸の中に

勢いよく抱き着いた。




雄也は優しい声で

「・・ちぃちゃん・・。
 ホントに平気?・・怖くない・・?」


僕は、雄也の胸に頬を寄せ


「んーん。怖くないよ、だって雄也だもん・・。
 雄也、逢いたかったの・・すごく___。
 僕ね、雄也に逢いたかったんだよ・・。
 あの夏の日も・・ずっとずっと考えてた
 雄也の事____。」



雄也は黙って僕を強く抱き締める。



「痛くて、苦しくて・・気持ち悪くて__。
 でも、雄也の事考えると・・スッと気持ちが
 軽くなって・・温かくなるんだよ___。」



雄也は優しい手で背中をさすってくれる。



「ねぇ、雄也・・忘れちゃったかな?
 小5の夏休み。田舎から帰って来て
 僕、この公園のイチョウの木の下に
 居たの、この場所に_____。」



雄也は優しい声で「うん。」と言った。



「・・そしたらね・・雄也が来てね。
 僕嬉しかったんだ・・。でも・・
 汚い僕が・・雄也にばれてしまったら
 って・・怖くて_________。」




雄也は僕を、

もっともっと強く抱き締めて

「ちぃちゃん・・
 ちぃちゃんは、汚くなんかないよ____。」



僕は首を横に振って


「うんん。汚いの・・。
 本当は、こんな風に優しく・・・
 雄也に抱き締めてもらう、資格ないんだよ。
 アイツが触ってしまった僕は・・全部、
 全部、汚いんだよ・・。ごめんね・・雄也。
 ・・逢いたいって思ってごめんね_____。」

=やさしさ・11=→←=やさしさ・9=



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (161 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
517人がお気に入り
設定タグ:Hey!Say!JUMP , BL短編   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あひる(プロフ) - 優子さん» わぁぁ〜い!優子さんのコメントだぁ!!ありが太陽!!嬉しいです( *´艸`) (2017年2月15日 19時) (レス) id: 6803c45da5 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。おまけのお話し良かったです。侑李君可愛い~ (2017年2月15日 19時) (レス) id: 2f2289b391 (このIDを非表示/違反報告)
あひる(プロフ) - 優子さん» 優子さん、コメントありがとうです!!おまけまでどうぞよろしくですっっ!! (2017年2月5日 21時) (レス) id: 4df7931a15 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。侑李君嬉しそうだね。雄也君と裕翔君と涼介君と大ちゃんと慧君優しい~ヤバい~ (2017年2月5日 21時) (レス) id: 2f2289b391 (このIDを非表示/違反報告)
あひる(プロフ) - 優子さん» 優子さんっ!いつもありがとうですぅ〜!!すごく支えになります!!これからもよろしくですっっ!! (2017年2月2日 18時) (レス) id: 4df7931a15 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あひる☆ | 作成日時:2016年12月11日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。